言葉は静かに踊る (新潮文庫)
言葉は静かに踊る (新潮文庫) / 感想・レビュー
メルコ
日々の読書日記と本の解説・紹介文からなる。よくある紹介本と大きく違うのは、著者がどんな本を選び、どう読んで、次に何を選ぶかの過程が、深い洞察を感じさせたり、日常生活と絡め合ったりして、私小説を思わせるところ。
2014/10/04
おばけ
大すきな作家・柳美里さんによる「読書のすすめ」。日記の形式を取った<Ⅰ>と、エッセイふうの<Ⅱ>で構成される。柳さんと本のあいだにある密度の濃い空気。本は友、と柳さんは言う(「安っぽい表現」と自嘲するが)。本書で取り上げられている本をわたしも手に取りたいとせつに思った。一冊一冊、柳さんの心を掬ってゆくように。
2019/12/03
ぴかぴか
1994年から1999年にかけての100冊以上の読書記録。その時々の作者の生活のありようも書かれている。何冊も読んでみたい本を発見。なぜ太宰治の人気が延々とつづいているのかが私は全く理解できなかったのだが、「そうだったのか!!」と腑に落ちたのが最大の収穫。さっそく読んでみようと「人間失格」を買ってきたところ。小説だけでなく、漫画や写真集への思い、感想にも心を打たれる。裏表紙に「スペシャルブックガイド」と書かれていて、「その通りだ!!」と思う
2021/05/07
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