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メリーゴーランド (新潮文庫)

メリーゴーランド (新潮文庫)

メリーゴーランド (新潮文庫)

作家
荻原浩
出版社
新潮社
発売日
2006-12-01
ISBN
9784101230337
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メリーゴーランド (新潮文庫) / 感想・レビュー

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W-G

お仕事小説のオススメで検索かけると必ず出てくる一冊。まずまず楽しめたというところ。旧弊と既得権益で凝り固まった組織模様などは身近に感じられ、のめり込んでいける反面、その打開策が、関係する人物の性格のせいもあって余計に、トリッキーな変化球に感じて醒めてしまう。冒頭で描かれる末期的状況が果たしてアレだけでそんなに好転するか?という疑問も払拭出来ない。リアリティ追及型か、割りきったフィクションで思い切り振り切っていくのか、その狭間で揺れた読後感。結末の持っていき方が、なおさらその印象を強める。

2020/02/02

しんたろー

故郷の地方都市にUターンして市役所で公務員になった啓一が、赤字テーマパーク再建の為に出向させられての奮闘記。10年以上前の作品なので少し古く感じる部分もあるが、今も変わらない「役人根性」や「政治家の独善」を皮肉りつつ、荻原さんらしいユーモア&人情で楽しませてくれた。啓一が何処にでもいそうな小市民で、その優柔不断さや自己主張できない感じが等身大なので、親近感を抱ける。周囲に個性的な人物を配しているのも好バランス。所々で織り込まれる「仕事とは?」「人生とは?」という問いかけも説教臭くなく素直に考えさせられた。

2018/11/21

ちょこまーぶる

荻原氏の作品は面白い。市役所の職員の話であるが、どこの地域にもありうる話のようで、非常に興味深く・楽しく読み進めることができた半面、どうしてお堅い公務員の人たちの発想は、こうも貧困でサービス精神が無く自分の価値基準だけでしか物事を考えられないのだろうかとつくづく感じてしまった。(公務員の皆さま、すいません。そんな人ばかりじゃないですよね。)また、主人公の啓一の懐の広さにも感心させられっぱなし。そして、作品に登場するメリーゴーランドには一度乗ってみたいと強く思いましたね。

2013/11/27

TATA

東京から車で五時間、山あいの町、駒谷市。赤字が積み重なるテーマパークの立て直しに右往左往する市役所職員の奮闘記と、まあ、よくあるタイプの村おこしものかなと思いながら一読。でも、荻原さんが書くと家族に重きが置かれるやさしめのストーリー。やっぱりいつもながらの少しダメな主人公を盛り立てる家族と破天荒な脇役の布陣が絶妙。今回の一押しキャラは劇団ふたこぶらくだ一座の皆さんでした。あと、柳井君も割と好きです。

2018/08/07

kishikan

オロロ畑でつかまえてに続く村おこしシリーズ、成功しないものの家族愛友人愛に支えられたロマンチック物語

2009/02/01

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