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四度目の氷河期 (新潮文庫)

四度目の氷河期 (新潮文庫)

四度目の氷河期 (新潮文庫)

作家
荻原浩
出版社
新潮社
発売日
2009-09-29
ISBN
9784101230351
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四度目の氷河期 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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相田うえお

★★★★☆21026【四度目の氷河期 (荻原 浩さん)】タイトルを見たときは、はじめ人間ギャートルズな話かと思ったんですけど違った〜!(だよね〜。)厚めの作品で読み応えがありました。とにかく引き込まれたままガンガン!時間軸が長いので舞台も次々と喜怒哀楽表情を持ってとても豊かに変化していきます。ずーっと読んでいたいと思える作品でしたよ。「何じゃこりゃ〜!」的で、ほんと凄かった〜!最後の最後も「くぅ〜っ!こんなところで終わっちゃうのかぁ〜!もっと読みてぇ〜」ってなりましたからね。これ、オススメかも!

2021/03/18

ゆいまある

途中まではむちゃくちゃ面白い。田舎町で、研究者でシングルマザーの母親と暮らす「ぼく」は何故か体も大きく瞳の色も薄く、明らかにアジア系と異なる外見と境遇のせいで差別され、一人ぼっちで育つ。しかし逆境をものともしないポジィティブな思考と次々変なことに熱中してしまう「ぼく」のリズミカルな語り口に夢中になる。やっとできた仲間のサチとのラブストーリーもとてもいい。でもどうしてそんな不安定な状況でロシア行くの。どうしてそっと帰国しないの。最後の異常な展開にはがっかり。専門家が見ても「ぼく」はADHDには見えません。

2018/11/10

ちょこまーぶる

ページを閉じて心から「面白かった~」と思った一冊でした。自分はクロマニヨン人の子どもなんだと思い込んでいるワタル君の心情は、物凄く共感できるなぁ~と思いました。彼は友達が居なかったり、父親の情報が少なかったりしていることから、自分って何者?というアイデンティティ探しに逃げ込んでしまうのも当然だと思いましたね。でも、彼は迷うことなく自分自身の行動でそれに決着をつけちゃうんだから驚きましたね。そして、サチやトラの存在が救われましたね。サチとワタルにこの後どんな人生が待っているかと思い、本を閉じました。

2019/12/25

マドロス

自分はクロマニヨン人の子どもだと思い込んだ少年の物語。ラスコー展で買ったしおりは偶然の一致。しおりひも使わずに読む。陸上部が舞台なのも偶然の一致。やり投げやりたかったなあ。うちの顧問は相手にしてくれなかったけど。などと思いながら、さくさくと読み進めた。思春期のあるある満載で、成長とは自分探しの旅だったと再確認。未だに探してるけど。

2017/01/27

ま~くん

読書前は完全にSFチックな物語を想像していた。氷河期、クロマニヨン人、遺伝子研究、アイスマン、更に出生の秘密を抱えた男の子。そうとしか思えなかった。少し「母をたずねて三千里」を思い出すようなお話。父親を追い求める主人公ワタルの成長記をこんなに面白く読ませてしまう荻原浩はやっぱり凄い。序盤までは期待していたタイムスリップシーンもなかなか出てこないし正直挫折しかけた。でも読後のこの清々しさはどうだ。ラストのホワイトアウトした情景描写では思わず「ワタル〜!」と叫んでいた。ワタルの真のルーツを是非確かめて下さい。

2021/04/06

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