音楽(秘)講座 (新潮文庫 や 12-7)
音楽(秘)講座 (新潮文庫 や 12-7) / 感想・レビュー
へくとぱすかる
対談の聞き手が山下洋輔さんであるというだけで、内容がおもしろいことを保証されているようなものだろう。クラシック・ジャズ・邦楽など、ジャンルを全く飛び越えての音楽談義は目からウロコの連続だった。邦楽についての対談が出色。これまでの邦楽の音楽理論というものが、実は西洋音楽の理論の構造に、無理に合わせて作ったものなので、実際の音楽をきちんと説明できないのだ、という話には感心するほかない。ところで、音楽をする人がジャンルをまたぐということは、文法の違う世界に踏み込むことだと理解したのだが、果たして?
2014/08/11
vinlandmbit
自分にとって、年齢的に大先輩、かつ偉大な方々若かりし頃のエピソード含め対談形式での枠を超えた考え方・価値観の交換を垣間見れる良書です。
2015/02/08
西澤 隆
専門家の話を聞くとつくづく思うのは、素人のほうがよっぽど保守的だということ。プロって自分の軸がぶれないから、逆にいろんなものをおもしろがることができるんだなあ。Aが少しずつ上がっていく高揚感のある演奏は苦痛だから絶対音感なんかないほうがいいという衝撃的なエピソードではじまる茂木・山下対談からの3つの対談は、ただの与太話ではなくついて行くのが大変な専門的会話の連続なのだけれど、それでもなおお二人がとってもおもしろがってくるのが伝わってきて「んじゃそれも聴いてみよう、読んでみよう」と思わせる力で一杯なのです。
2014/05/27
Greatzebra
自分はチェロを弾きクラシック好きで、父親が尺八をやっていたので、邦楽も興味を持っていた。邦楽の人ってチューニングにうるさくないので不思議に思っていたがこの本で氷解した。音楽って深いですね。この本、今のところ、今年読んだ本のベストです。
2014/07/30
ざび
山下洋輔氏と茂木大輔氏、仙波清彦氏、徳丸吉彦氏との対談集。茂木さんまではついて行けたが、仙波さんの後半から怪しくなり、徳丸さんに至っては全く理解できませんでした。音楽を学問としてみると本当に奥が深いんですね。
2014/10/07
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