小説以外 (新潮文庫)
小説以外 (新潮文庫) / 感想・レビュー
SJW
恩田さんのエッセイ集。実に108のエッセイが掲載されている。エッセイと言っても、本当のエッセイと他の作者の作品の解説など、2005年頃までの小説以外の文章が纏められている。興味がない作家さんの作品についての文章は斜め読みだったが、知っている作品や恩田さんの作品の裏話はとても興味深く、なかなかこのような話は読めないと思う。恩田さんのファンなら読んだ方がいいと思う。これを読んで恩田さんの生い立ち、嗜好、好きな本、どのようにして小説を書くようになったのかが分かる。
2019/04/08
hiro
「私は小説家の書いたエッセイが好きだ。小説家という人種と小説を書くという行為にとても興味があるので、小説家がそのことについて語ったものに目がない」これはこの本のあとがきの言葉だが、これがまさに私が小説家のエッセイを読む理由だ。今回も、私が好きな「夜のピクニック」や「チョコレートコスモス」のエピソードを読むことによって、この二作品が身近に感じることができた。次に読む恩田さんの作品は、少し地味だが、この本にも出てきた豪華な女優陣で映画化もされた「木曜組曲」にしようと思う。もちろん映画も観てみようと思う。
2011/11/25
i-miya
(カバー装画:丹治陽子)(恩田陸) 女性だった! 1964、宮城生まれ。早稲田大学卒業。『六番目の小夜子』デビュー。 (カバー裏) 本好き→作家。愛読したのはミステリー、ファンタジー、ホラー、SF、少女マンガ、日本文学。秘密に迫る、14年間全エッセイ、解体全書。 (あとがき) エッセイ集まとめる→家中ひっくりかえす。編集者、新井久幸さn。また小説でお目にかかりましょう。(2005.03) (文庫版あとがき) 小説とエッセイ、どっちがどっち。
2011/02/17
ミナコ@灯れ松明の火
恩田さんの血も肉も、物語でできているのではないかと思う。膨大な物語の欠片たちが積み上がり、重なり合ってできたもの、それが作家・恩田陸。何を読んで何を思ったのか、少しだけではあるけれど、恩田さんを構成しているものに触れることができたように感じられて嬉しい限り。読みたい本がまた増えて、これまた嬉しい限り。
2012/01/15
がらは℃
恩田さんのエッセイ。内容はほとんどが小説についてのエッセイ。恩田さんは本当に小説が大好きなんだなあ〜。あと犬の後ろ姿を見ての「竜田揚げだ!」には笑ってしまった。
2010/06/05
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