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血の味 (新潮文庫)

血の味 (新潮文庫)

血の味 (新潮文庫)

作家
沢木耕太郎
出版社
新潮社
発売日
2003-02-28
ISBN
9784101235141
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血の味 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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ミカママ

ずっと心をワサワサ揺さぶられた。ミステリーであり、ジュブナイルであり、わたしにとってはオカマ(本文ママ)の元ボクサーの恋愛小説でもある「純文学」。初っ端からめちゃくちゃカッコ悪いオカマ氏の、主人公への想いにもっていかれてしまった。ラスト、わたしの知りたかったことは何ひとつ解決していないが、沢木耕太郎なので許す。

2022/06/20

じいじ

先般読了のエッセイ『246』で知り、読んでみたくなった。ノンフィクションの名手が初めて挑む《長編小説》の上に、テーマが《少年の殺人》という軽軽には論じられない重いテーマなので、いやが上に緊張した読み始めになった。「私は人を殺した」の度肝を抜く書き出しで幕が上がる。とにかく、少年の意志の強さに引き込まれる。刑事、検事、家裁調査官…にも「わからない!」を頑なに言い続ける。最終章の36頁で、モヤモヤした気持ちが幾分かは晴れた気がするし、読んで良かったと合点がいった。

2022/01/13

なんか、すごいものを読んじゃったなっていうのが一番に思ったこと。共感できるような過去があるわけでもないのに、読んでいるうちに彼の心が直接流れ込んでくるようだった。意味があるのかないのかわからないような、そんな毎日の中の苛立ちや無気力さ。彼がなぜ人を殺めてしまったのか、そこは漠然としていて、父親と彼が言う「あそこ」を私は理解できなかった。でも今はそれで良かったのかもしれない。人の心は複雑で、言葉にしようと思うとなかなかうまくいかない。でもそんな感情を、少しだけこの本の中で掴みかけた気がする。

2015/10/19

みやけん

★★★☆☆お友達からのお勧め本。沢木耕太郎は初読みでした。スタートは深夜特急だと思っていたらお友達曰くそうではないらしい。ディープな世界です。ずっと読んでいたら引き込まれそうで怖くなった。道を踏み外すのは簡単なことだと。ただの発作的な殺人と一言で表すことは出来ない。もう少し父親の描写があれば。揺さぶられました。

2017/10/11

遥かなる想い

沢木耕太郎にしては失敗では?

2010/05/08

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