KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

凍 (新潮文庫)

凍 (新潮文庫)

凍 (新潮文庫)

作家
沢木耕太郎
出版社
新潮社
発売日
2008-10-28
ISBN
9784101235172
amazonで購入する

凍 (新潮文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

遥かなる想い

第28回(2006年)講談社ノンフィクション賞。ヒマラヤの高峰 ギャチュンカンに挑んだ 山野井夫妻の物語である。 登山に魅入られた人々の人生を 、 沢木耕太郎が 骨太に描く。 それにしても、登山に賭ける山野井夫妻の 執念は凄まじい。ひたすら 山に登るために 生きている…夫婦の人生の応援歌だった。

2017/10/25

のっち♬

ヒマラヤの高峰ギャチュンカンに挑んだ山野井夫妻による雪崩からの壮絶な生還を追ったノンフィクション。序盤から不穏な兆候が散見。特に妙子の体調不良に泰史は焦っていたようで、こうした気掛かりが雪崩に対する感を鈍らせたのかもしれない。しかし、宙吊りの妻の元へ指を犠牲にしながら下降したりと極限状況下での判断は実に冷徹。静寂、疲労、幻覚、切断、二人の性格や関係性などは著者ならではの緊迫感と客観性がある。妙子の強靭な精神力を物語る挿話がまた強烈。"あれはいい登山だった"—自由を精一杯謳歌する最強夫婦の闘いは終わらない。

2021/07/28

yoshida

あまりに壮絶で驚異的なノンフィクション。世界的なクライマーである山野井泰史、妙子夫妻。二人が挑んだヒマラヤのギャチュンカン。泰史が何とか登頂を果たすも、悪天候が二人を襲い絶望の状況に追い込まれる。もはや、絶望的ではなく絶望の状況から生還する二人。彼等を生還させたのは、技術もさることながら驚異的な精神力にあると思う。生還するも凍傷で登山を諦めたかと思う二人の、再起する不屈の闘志に驚愕する。あまりに驚異的な下山行と治療に引き込まれる。人の持つ可能性、屈せざる心に感動し心が震えた。圧倒的な熱量を持つ一冊です。

2017/10/26

greenish 🌿

世界的なアルパインクライマー・山野井泰史とその妻・妙子。ギャチュンカン北壁登攀の絶望的状況からの生還を描いたノンフィクション  ---人に天命があるのなら、山野井氏にとって壁と闘うことがそれなのだろう。また運命の伴侶という存在があるのなら、この2人はまさに互いを補完し合える最良のパートナー同士なのであろう。 物語後半、クライムダウンの章は、その過酷さに呼吸をするのが憚れるほどの緊張感を持って頁を繰った。 淡々と綴られる生還と再生の記録、山野井夫婦の生命力・人間力、そして沢木氏の筆力にただただ驚嘆です。

2014/03/01

kinkin

山野井夫妻の、山への執念がヒシヒシと伝わってくる。危険を冒してまで登山に打ち込む二人の純粋な気持ちもすごいと感じた。

2010/11/02

感想・レビューをもっと見る