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ポーカー・フェース (新潮文庫)

ポーカー・フェース (新潮文庫)

ポーカー・フェース (新潮文庫)

作家
沢木耕太郎
出版社
新潮社
発売日
2014-04-28
ISBN
9784101235202
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ポーカー・フェース (新潮文庫) / 感想・レビュー

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シブ吉

沢木耕太郎さんが綴る13話のエッセイ集。出だしの言葉に惹かれ読み進めて行く。老人が一人でやっている一軒のレストラン。ドアを開けて入ると、キッチンの奥で料理を作っている老人に怒鳴るような大声で言われる「遅いよ!」で始まる『どこかでだれかが』や、高峰秀子さんとの思い出話が、マレーネ・デイトリッヒ、尾崎豊さんへと広がる『挽歌、ひとつ』、公園で動物と散歩している人とすれ違う事から始まる『アンラッキー・ブルース』などなど、この後にどんな展開が待っているのかゾクゾク。思わぬ話に翻弄されて楽しんでいる自分がいました。

2014/05/05

miri

軽妙な語り口で、思考の触手を八方に伸ばしながら、まとまりがある不思議なエッセイ集。「男派と女派」では、鮨屋の大将と人生で男と女、どちらに影響を受けたかという話をする。太宰、坂口安吾、壇一雄、女性により変わるのを厭わなかったのは誰か。一つの見方として面白く、読後、自分はどうかと考えてしまった。本人はさらっと書いておられるが、飛行機が墜落して生還された話が、まるで道を歩いていて転んだごときの扱いになっているのには笑ってしまった。

2019/11/20

ふじさん

「バーボン・ストリート」「チェーン・スモーキング」に次ぐ、三冊目のエッセイ集。作家とほぼ同時代を生きてきた自分としては、共感できる内容が多く、生きた時代を再認識させてくれる。再読だが読むたびに新しい発見がある。やっぱり沢木耕太郎はいいな率直な感想。

2020/06/26

Y2K☮

伏線をさりげなく回収するエッセイ。巧さが前面に出過ぎないのが真の巧さ。と同時に、この人は一度「実はこうなんじゃないか」と思い込んだら早合点して突っ走る傾向がある。バカラの法則やヴェトナムの写真の話、最近だとキャパに関する考察もその一例かもしれない。でも書かれた文章に衒いや悪意が無く、謙虚で素直だから誰も目くじらを立てない。職業も経歴も違うけど、その生き方と人柄において著者は実写版MASTERキートンという気がする。斜めから物事を見ても文体次第で読後感の悪さは消せる。この抜き過ぎない臭みの抜き方を盗みたい。

2020/04/12

ナチュラ

初登録ですが、再読です。 沢木耕太郎のエッセイは時々読みたくなります。 12編収録されており、どれも人生における何かしらのヒントのようなものが含まれている気がします。 特に好きなものは「春にはならない」「マリーとメアリー」です。

2017/08/22

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