ブルボンの封印 上巻 (新潮文庫 ふ 20-6)
ブルボンの封印 上巻 (新潮文庫 ふ 20-6) / 感想・レビュー
ももたろう
恋と陰謀が渦く17世紀半ばのフランスを舞台に、運命に果敢に立ち向かう若き男女の姿を描く、壮麗な歴史ロマン!ヨーロッパの皇位継承をめぐる陰謀と、自らの運命にひたむきに向き合う若き男女の対比が見事。物語の鍵を握りそうなアンドリアン・モーリスが、王の血を引くジェームズの情報を手に入れ、後半は大波乱の予感。
2018/08/26
納豆
コバルト文庫時代に大好きだった藤本ひとみの本。フランスの歴史大河ロマン。ルイとそのイケメンの側近が出てくる辺りから盛り上がってきた。それにしてもマリエール、いくらルイが自分の好きなジェームズと似てるからって、間違えすぎだろう。なんとなくルイが不憫だった。
2016/04/27
florine
小学校時の社会の先生を嫌うあまり、社会科そのものを食わず嫌いになり早やン十年。それでもなんとか世界史で大学受験できたのは、ひとえにベルばらのおかげであるよ。アントワネットの夫はルイ16世、この話はその祖父である太陽王ルイ14世にまつわる物語。合ってる? 王侯貴族も百合の紋章も好物だけど、出生の秘密や錬金術、媚薬・毒薬は更なり。悪臭を放つ白髪まじりのエギディオに純潔を捧げてまで毒の作り方を知ろうとするマノンの執念が凄まじい。その原動力がアムールとは信じられませんが。
2015/05/14
たぬき
本棚整理で久しぶりに読んだ。ルイ14世の時代が舞台の小説で、人物もストーリーも歴史の流れの中にいるのだが、良く言うとそこんところを意識しなくても読める。悪く言うと歴史小説にはなりえないだろう歴史ドラマ。でも人物描写が非常に分かりやすくて説得力があるため、感情移入しやすくて読みやすい。サラリと読めてやめられない。個人的にとても好き。
2018/05/06
ten
もう、何度読んだだろう?今回は浅田次郎さんの「王妃の館」を読んでいて、無性に読みたくなった。平成7年の発行となってるが、私が購入したのは10年以降だと思う。藤本ひとみさんの王朝三部作だ。冒険とロマンスのほどよい混ざり具合がいい。自分がマリエールなら、こんなに勇気ある行動がとれるだろうか?いい年をして、考えてしまう。鉄仮面伝説の新たな解釈だが、ルイ14世はやはり何かと小説になりやすい人なんだろう。
2015/06/26
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