聖女ジャンヌと娼婦ジャンヌ (新潮文庫 ふ 20-12)
聖女ジャンヌと娼婦ジャンヌ (新潮文庫 ふ 20-12) / 感想・レビュー
優希
2人のジャンヌの影にも光にもなるあり方。神様はどちらに手を差し伸べたのでしょう。聖処女と娼婦、どちらかがどちらかのブレーンとなるのも興味深いところです。本当にこの物語が史実だとしたら怖さもあるように思えます。
2024/02/23
恵理
藤本ひとみさんの、ジャンヌダルクの本を中学の頃に読んだ記憶があって、もう一度読みたくて読んだのですが、もしかして違うほうだったのかも。宗教観について、考えさせられる本でした。ジルの神様への皮肉がすごく好きでした。ラ・ピュセルの行動を見ていると、神様を信じることは、確かに「幸せ」なんだろうなと思う。死さえも恐れず、善悪ははっきりしていて、生きるための努力すらする必要がない。個人的には、娼婦ジャンヌの生き様がとても好きです。 ラストは救われた気がします。「神様だって間違える」という理屈の行為。
2014/01/18
ラブミーテンダー
きっと真相はこうなんだろうなぁ、と思わせてくれる。歴史知識の前提があるから、説得力がある
2019/06/18
tonakai
歴史小説というにも迫真さが足りず、人間ドラマとしても平凡だった
2017/05/20
タマサブロウ
主に娼婦ジャンヌ視点で描かれているので、ちょっとえっちぃ。ジャンヌ・ダルクものというと、一生懸命戦って国を救ったのに、貶められて処刑されちゃってという話が多かったと思うけれど、、、この作品は、なんとかして貶めて保身を図りたい人たち、聖女によって被害を受けた人たちも丁寧に描かれているあたり面白うございました。
2011/10/28
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