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歓喜する円空 (新潮文庫)

歓喜する円空 (新潮文庫)

歓喜する円空 (新潮文庫)

作家
梅原猛
出版社
新潮社
発売日
2009-06-27
ISBN
9784101244136
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歓喜する円空 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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イシザル

西洋より200年も早く前衛的な現代彫刻を作った円空。孤高の人なのかっとおもったが尾張の殿様に有名な寺に神社 地域の名も残らない住民達が、たくさんの支援をしてたのがビックリ。円空の研究をしっかり纏めてあり抽象的な表現には意味があるのがよくわかる。「空海は密教の最高の境地を「大笑」と呼んだ」だからお顔は満面の笑みなんだー

2021/08/24

KAZOO

梅原日本学の論点を入れた円空についての人物論とそれに伴う宗教的な分析を取り入れており、かなり興味深く読むことができました。また作品もかなり写真などで紹介されていてこれ1冊で今まであまり具体的でなかった円空像についてかなり理解ができました。

2013/08/10

さっちも

北海道から奈良まで広範囲で仏像を彫り。造った仏像の数は10万体にも及ぶという円空。しかも未開社会の偶像というか、アバンギャルドな仏像をひたすら彫り続けた。彼のどのような生い立ちが彼を突き動かし、そのような創作をさせたのか、、、、面白いは面白いが、円空と仏教にそれなりに思い入れがないと、ついていけないと思う。あの仏像がもつ、切なさや無邪気や緊張感は円空そのものと感じれた。円空を知るには避けて通れない一冊なのでは

2016/02/22

いのふみ

タイトルと表紙の円空仏に惹かれて。著者の円空に対する熱さが、特に先行研究への検討の部分の断定的物言いに、良くも悪くも表れている。根本から覆すようだが、謎も多い円空の生涯や実像は、伝説は伝説のままで残したいという気持ちも起こってきた。円空仏を見ていると、圧倒的な威厳や貫禄だけが神聖さなのではなく、このようにユーモラスだからこそ神々しいのだとわかる。極端に言えば、とぼけて見えるものこそが真に神聖なのだとも。でも一応確認しとくと、これはヘタウマとは違うんだよね?

2017/05/18

むらて

円空仏の分布地図にカラー画像、本稿内にも多数の画像を納め、入門書に相応しいかと手に取った。入門書でもあるが、それ以上に円空への熱情に溢れた梅原猛の視点からの円空を俯瞰する一冊、と云えるかな。「円空は私の中で火のように燃えている」という著者の想いに貫かれている。良くも悪くも。一部の円空論著述者に対し、その主張及び態度を苛烈に批判しているが、著者自身もまた想像の域を出ないことについて割りと断定的に書いている気はします。「~と思う」ばかりでは論にならないのかも知れないけど。梅原論として楽しみました。

2017/01/25

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