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ゴールデンスランバー (新潮文庫)

ゴールデンスランバー (新潮文庫)

ゴールデンスランバー (新潮文庫)

作家
伊坂幸太郎
出版社
新潮社
発売日
2010-11-29
ISBN
9784101250267
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ゴールデンスランバー (新潮文庫) / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

本書は伊坂幸太郎氏にとっても、自信作であっただろうし、また執筆に際しても、事前調査の段階からことさらに力が入っていたように思われる。着想の元になったのは大きくは2つ。すなわち、ケネディ暗殺事件(その後も含めて)と、G・オーウェルの『1984年』である。「娯楽小説に徹した」とされ、ご本人も「読んだ方が真に受けないでくださればいいな」などと殊勝そうなことを言っているが、それは韜晦に他ならない。一見、荒唐無稽に見える構成もなかなかに緻密であり、セキュリティポッドのアイディアなども怖いくらいのリアリティがある。

2018/08/06

ehirano1

こんなに面白い本読んだら他本が読めなくなってしまうのではないか?と思うくらい面白かったです。伊坂さん、ありがとうございます! ”人間の最大の武器は習慣と信頼”は本書中に何度も出てくるので、これが本書において著者が特に主張したかったことなんだと思います。

2016/02/12

absinthe

オススメ本。上質のスリラー&サスペンス。顛末は書かれても謎解きは無い。ただ本書を読めば複雑な謎解きは無用だと分かる。文章力があるのか描写がうまいのだろう。時系列はバラバラに切り刻まれるが、読んでいて混乱することは無い。これを読み出したら、誰でも手が止まらなくなるはず。きっとみんな、主人公に「たいへんよくできました」と言ってあげたくなる。

2016/12/30

サム・ミイラ

重力ピエロの次はこれ!映画も観たしね。でもやはり原作は読むべきですね。大筋は一緒でも構成と展開は全く別物です。とにかく逃げて逃げまくる緊張感は半端なく、ラストまで一気に読ませてくれます。特に違うのが読後感。映画では敗北感や悔しさが強く残ったけれど小説では一矢報いた気分になれます。これはやはり構成の巧みさによる処が大きいと思います。しかしこんな切迫した中でも会話のセンスがほんとに凄い。凄すぎる。ビートルズ、中でもポールが好きなこともよく伝わってきます。読んでよかったと思える作品でした。

2014/06/02

HIRO1970

⭐️⭐️⭐️伊坂さんはまだ6冊目です。ハズレの少なさの驚きがまだ持続しており、読みながら楽しさに思わず笑みがこぼれてしまいます。《初めて使いましたが、こんな感じの時にはぴったりの表現かと思います》伊坂さんの作品は自分的には関わりの多くない仙台を舞台にした話が多いのですが、それでもこれだけ持続して楽しめるので私より土地勘のある人はもっと物語に入り込めるのでは無いかと、ちょっと悔しささえ感じてしまう程です。皆さんにオススメします。

2015/08/27

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