あやかしの声 (新潮文庫 あ 7-23)
あやかしの声 (新潮文庫 あ 7-23) / 感想・レビュー
KAZOO
11の短篇が収められています。この本は阿刀田さんの仲でもかなり好きな部類に入ります。恐怖に関するものばかりで結構余韻をもたせる終わり方が多く読者に結末を任せている気がします。特に表題作は、誰かの(中島敦?)短篇に似ている気がしました。
2015/04/12
S.Mori
阿刀田さんお得意のホラー色の強い11の短編が収録されています。「車輪の下」のように結末で背筋が寒くなるものが多いですが、ほとんどの作品がしみじみとした情感を感じるものが多くて読後感は悪くなかったです。一番好きな短編は「鉢伏山奇談」です。主人公が故郷の山の樹に抱く愛着に、日本の昔話を絡めて描いた作品。彼が一回だけで山で出会う美しい女性の描写が印象的でした。彼女の正体は?彼女はどこに行ってしまったのかといった疑問を持ちながら最後まで読むと、すとんと胸に落ちる結末が待っています。
2020/03/30
芍薬
呼ばれていたり、向かって行ったり、知らせだったりするあやかしの声たち。「俺の力」がユーモアがありつつもちょっと怖くてお気に入り。
2014/02/23
ジュリアンヌ
最後の最後のオチでゾッとする系のホラー。後味が悪い感じの気味の悪さです。あやかしの声、を読みたくて手に取りましたが、ほかの話もかなり楽しめました。あやかしの声を読んだあとに、学校図書館の書庫へ行くのは少し、怖かったです。
2016/05/16
002
図書館の書庫、大学の時よく行ってたけど、確かに怖かった。あそこに一日中一人でいるっていうのは、いくら本好きでも、耐えられないなー!
2014/10/27
感想・レビューをもっと見る