シェイクスピアを楽しむために (新潮文庫)
シェイクスピアを楽しむために (新潮文庫) / 感想・レビュー
KAZOO
阿刀田さんのシェイクスピアの入門書です。今まであまり読んだことのない人などにこれから読む指針を与えてくれます。11の作品を解説して(当然4大悲劇も入っていますが)、読者の方はこの中から気に入った作品を読んでいけばいいのではないかと思われます。シェイクスピアについては福田訳、小田島訳などを読んでいますが、阿刀田さんにも訳してもらえないですかね(喜劇でいいので)。
2015/06/15
esop
一行あけの多い小説は一般に稚拙な筆力の表明である/演劇は違う。情況を細かく変えながら色々な興味を観客の中に醸成していく/女心を揺るがすのは男の容姿でもなければ理屈でもない、ただ迫力あるのみ、、、/入門書は入門者にやさしいのは当然だが、原作よりも魅力的で原作者の気づいていないことも引き出してやらねばならない/悪はそれ自体、滅びへと向かう力を持っているのだから
2024/08/12
takaC
ざっくりと言えば「シェイクスピア概要」。だいたいの関連事項が理解できる。
2015/04/21
大阪魂
阿刀田さん入門シリーズ、シェイクスピア編!ヒトゴロシ・イロイロの語呂合わせでシェイクスピアがいつごろ活躍してはったか頭に入ったし、そのころの時代背景、薔薇戦争が終わってチューダー朝ができたころ、シェイクスピアはエリザベス女王に庇護されてたゆーのもよーわかった!そして超メジャーな作品、ハムレットとかロミジュリ、マクベス、リア王、オセロ、ベニスの商人、リチャード3世などなどのストーリーもわかりやすく簡単に説明してくれはってて、今はすっかりにわかシェイクスピアファンになってる気分(笑)小説と演劇はちゃうんやねー
2023/07/29
(C17H26O4)
シェイクスピアって主だったもののあらすじは知っているはずなのに、たまに復習しないと忘れています(記憶力に問題あり?)。そんなわたしにこの本はぴったり。あらすじや名場面、名ゼリフの紹介はもちろん、阿刀田さんのツッコミや想像がとても面白いので楽しくおさらいできます。「多少の人死は悲劇のならわし、でも死にすぎるのは多少分別のたりぬしるし」とか「荒唐無稽と言いたくなるほどの不自然な出来事がしばしば起こる」とか揶揄したりしてて。シェイクスピアのなんでもありの面白さが分かる本です。入門書としておすすめです。
2018/10/01
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