想い出あずかります (新潮文庫 よ 38-1)
想い出あずかります (新潮文庫 よ 38-1) / 感想・レビュー
さてさて
『人生最初の想い出を、魔法使いに預けてしまった。そのことは覚えていても、どんな内容だったのか、もはや想い出せない。あの人に預けるというのは、そういうことだ』。『想い出』を『質屋』に預ける奇想天外な設定の先に『想い出』の意味を問うこの作品。そこには、遥斗と里華というWキャストで展開するからこそ見えてくる物語の姿がありました。『魔法使い』を身近に感じられるこの作品。『魔法使い』に『想い出』を預ける意味を思うこの作品。読む年齢で全く異なる景色が見えてくるのではないか?そんな風にも感じたファンタジーな物語でした。
2024/09/15
たるき( ´ ▽ ` )ノ
再読。想い出を売ってしまうことは、とても恐ろしいことだと思う。どんな些細なことでも、かけがえのないものなんだなぁ…と改めて考えさせられた。
2015/10/28
ソラ
想い出についていろいろ考えさせられる話。良い思い出だけじゃなくなくしてしまいたいという想い出もあるわけだけど、それらすべて含めて今の自分があるんだなとかそんなことを考えてみたり
2014/05/04
ばう
★★★私にも沢山の思い出がある。飼犬との思い出、祖父母や母や友達との思い出、会社勤めの頃の失敗や同僚の事、夫や子供達との会話。楽しいものも後悔するばかりの思い出も同じ様に沢山ある。そんな思い出を担保にする質屋を舞台に里華や遥斗ら子供達と魔法使いとの交流が描かれています。初めは児童文学かと思ったけれどそれにしては中々重い内容の話でした。取り返しのつかない後悔を胸に、質に入れた母親の思い出を全部取り戻した遥斗君。大きな代償を払いながらも大切な事に気付く事が出来ました。ちょっとほろ苦だけれど良かったです。
2017/06/20
mr.lupin
想い出を魔女の質屋に預けてお金を借りる。ただし二十歳までに取り戻さないと、もう戻ってはこない。みんな、色々な想い出を預けたんだろうね。忘れられない想い出、忘れたい想い出、ホントに忘れちゃった想い出たくさんありますよね。最後に雪成は、ちょっとヒドイかもね。 ☆☆☆☆★
2015/07/12
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