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雨のち晴れ、ところにより虹 (新潮文庫)

雨のち晴れ、ところにより虹 (新潮文庫)

雨のち晴れ、ところにより虹 (新潮文庫)

作家
吉野万理子
出版社
新潮社
発売日
2016-07-28
ISBN
9784101256825
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雨のち晴れ、ところにより虹 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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おかむー

湘南を舞台に人の想いのすれ違いを描く、小ぶりながらしっとりとかつほのかに微笑ましい六話の短編集。『よくできました』。派手な事件もファンタジックな不思議もなく、各話の主人公視点でそれぞれの抱えるわだかまりがほどけてゆく姿が、穏やかに繊細に描かれ好感触。巨体の看護師常盤さんが全話に共通で通りすがるかと思えば四話で主要人物になっちゃうところは少々スカされた感。個人的には「こころ三分咲き」が涙腺緩みかけた。ひとつ気になるのは表紙のバス停で雨上がりを待つ女性のイラスト・・・こんなシーンどこにもないよね?(笑)

2017/01/05

扉のこちら側

2016年684冊め。湘南を舞台に、すれ違ってしまった人たちがまた心を繋ぐきっかけとなるエピソードにスポットを当てた短編集。冒頭のスターバックスの話は知らなかったので感心させられた。ちなみに鳩サブレの紙袋を仕事で使う辞書のブックカバーにしているくらい「鳩三郎」好きの私としては、鎌倉に行ったら豊島屋本店参りは欠かせない。

2016/09/04

たるき( ´ ▽ ` )ノ

横浜に引っ越してきて、鎌倉付近をふらっとお散歩する機会もあったりして、本の中の風景が身近に感じられた。逗子マリーナで食事したこともあるし、「そうそう、こんな景色なんだよね」と嬉しくなった(*^^*)読んでよかった。

2016/10/27

dr2006

マリーナのある風景…湘南が舞台の短編集。秘かにリンクしている仕掛けが、吉野さんの優しいストーリーに乗って、今の自分に暖かく接してくれた。結末を書きすぎず、想像の余韻を残してくれるところも好きだ。海岸に打ち寄せる波のように、想うキモチが寄せたり離れたり、時に傷を付けたり癒したり。引用中略「人生の中できっといつか、想うだけで涙が出てしまうくらい本当に好きという人に巡り合うと思うから。」この一文に過去を振り返った自分に動揺した。雨はそのうち上がり、そして虹が気分転換のメタファーとなっていた。読んで良かったな?

2018/12/18

優希

鎌倉が舞台の短編集でした。すれ違い、離れた想いがまた新たな絆で結ばれるのに心があたたかくなりました。優しさに満ちていると思います。

2023/07/22

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