ライアー (新潮文庫)
ライアー (新潮文庫) / 感想・レビュー
ぶち
最初のページから秘密工作員による標的の暗殺シーン。緊迫な描写に冒頭から興奮もマックス!この工作機関は日本政府が作った非合法組織。しかも、主人公の工作員は主婦。優れた判断能力と暗殺技術で機関内でもトップクラスです。在り得ない舞台設定で読者を魅せてくれます。アクションエンターテイメントのヒロインで思い出すのは、月村了衛の『槐』や『ガンルージュ』。彼女らの言動はユーモアにあふれ、爽快な快感をもたらしてくれましたが、このヒロインはたいへんシリアスです。真実を追求した先にたどりつく家族愛に心が震えます。
2021/07/09
はつばあば
母は強し!夫の妻への想いも愛おしい。しかし・・私の好きな大沢作品なのになんでこれだけ読むのに時間がかかったのか。現実にはあり得ないようだが、最近偶然選んだ本「野望の大国」とこの本。政府の秘密機関が合法的な殺人者を養成していると言われても「そんなこと出来ないわ」とも「嘘や~ん」とも言えなくなった。なぜ大学の教授である夫が女性と殺されなければならなかったのか?政府の工作員である妻が夫の死の謎を探る背景にやっぱり権力闘争が。今、巷を賑わせている嘘吐きは誰か、森友学園か首相か。それより8億円の値引きの謎を知りたい
2017/03/17
マムみかん(*感想記入少なめです*)
現実にはありえない設定だけれど、物語としての面白さは抜群! しかし、誰も彼もが嘘つきだらけでストレスたまる〜!! かなりハードな長編だから、少しも気を抜けるシーンが無いのは辛かった☆
2021/04/07
puu
大沢在昌お得意のちょっととんでも世界観の話だけど、それも含めてなんだか安心して楽しめた。大沢ハードボイルドはこうでなきゃね。ライアーという題名はちょっと直球すぎる。一捻りほしかったな。ネタバレ感もあるし。でも良かったよ。また他作品も読みたいし、久々に新宿鮫も読み返したくなった。
2017/12/07
A
面白かった、ハードボイルド。国内で処罰できない人間を海外で事故に見せかけ処理を行う組織の腕利きの主人公の夫が殺された。誰が嘘をついているのか何が真実なのか。
2022/12/02
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