なつかしい芸人たち (新潮文庫)

ふろんた2.0

色川武大が綴る愛すべき俳優、芸人、スポーツ選手。

2016/05/30

タク

孤高で粗暴で図々しく、それでいてチャーミングで愛すべき戦前生まれの芸人達（スポーツ選手含む）について描かれたエッセイ集。色川武大（＝阿佐田哲也）の愛情に満ちた筆致が、本作を陰で支えています。

2011/01/24

サーフ

昔の芸能の世界に興味あって何冊か関連本読んだけど、この本で初めて知る様な役者、芸人の事が取り上げられていて読んでいて楽しかった。

2024/01/08

てら

色川武大が綴る戦前から戦後すぐにかけての「芸人」（歌手・俳優・スポーツ選手などを含む）たちの思い出。当時まだ子供だったとは思えない経験と観察と洞察、そしていつもながらの見事な（技があり迫力があり速さがある）文章に舌を巻く。「芸人本人が語らない芸談」とでも言うのか。おそらく何度読んでも面白い本だと思う。こういう奥ゆかしくも凄まじい書き手はもう出てこないかもしれない。

2017/06/13

ウチ●

ドロップアウトの経験者でなければこの暖かな視点からの作品は生まれなかったんでしょうね。名前しか知らない方、名前さえ知らない方が多かったんですが、色川さんの浅草六区を徘徊した昭和の大衆演劇全盛時代が偲ばれました。劇場、銀幕からテレビへと時代が移りゆく中で愛すべきはみ出し者たちがいたことを忘れてはいけません。彼らのポリシーや人脈が思いの外現代の芸人さんたちに影響を与えているんだな～と知りました。「アーノネオッサン、ワシャ、カナワンヨウ。」by高勢実乗（愛川欽也ではない！！）

2013/01/18