新選組ござる (新潮文庫 た 101-11)
新選組ござる (新潮文庫 た 101-11) / 感想・レビュー
優希
マンガっぽい展開なので何でもあり状態なのかと思います。剣の才能が皆無な市村鉄之介が源義経の亡霊に取り憑かれたり、兄の辰之助がまさかの愛犬モモだったりとかなりファンタジーの感じがします。沖田総司の秘密は『幕末純情伝』のパクリ?新選組ものとはいえ、殆ど新選組の活躍は描かれず、鉄之介と総司が中心でした。史実をなぞっているところもありますが、明治に移り変わったパラレルワールドとして読めばいいのでしょうか。続きがありそうなのが気になります。
2015/03/19
鏡也
高橋さんの密かなファンなのですが、書店に置いてなかったので仕方なく図書館で借りました。今回は新撰組!どうしても銀魂の新撰組の印象が強くて、沖田がまさかのオチで驚いた。本人の写真がネットに落ちてたけど、実物と本書の沖田…。主人公の刀は、「剣心」で再生されてしまって、改めてジャンプすごいなぁと刷り込みの強さに驚いた。新撰組がどうして出来たのか?謎の子供とはどうなってゆくのか、先の展開が楽しみ!
2017/04/08
❁Lei❁
再読。主人公の鉄之助が新撰組に入隊し、新撰組存亡をかけて戦っていく物語。彼が土方歳三から受け取った刀には源義経の幽霊が宿っており、鉄之助は彼と共に動乱の世を駆け抜ける‼︎ 新撰組の隊士たちが義理堅く、熱いのが魅力的です。史実と違うところもありますが、明治時代の大まかな流れが掴めて勉強にもなりますね。物語も楽しめて一石二鳥です。新撰組シリーズ3作の中で「ござる」が1番妖怪出現率が高く、わいわいしているので好きです。1作目なので、まだシリアスな雰囲気が少ないというのもあります。
2017/03/26
❁Lei❁
三読目。最後の新選組隊士・市村鉄之助が、源九郎義経の霊が宿った刀を手に動乱の世を駆け抜ける、痛快・明治維新活劇。土方を始めとして次々と武士を切り殺してゆく首切り役人・山田吉亮との戦いに手に汗握る一方、飼い犬のモモや義経、ぬらりひょんなどとの掛け合いが面白く、シリアスと笑いのバランスが絶妙です。重大な秘密を抱えて命を狙われている沖田総司を、鉄之助は守り抜くことができるのか!? とワクワクするところで1巻終了。史実の斜め上を行く展開に胸躍ります。義経の力を借りなければ剣戟が下手な鉄之助の成長にも注目です。
2024/06/09
よっしー
新選組に高橋さんのコラボとなったら、読まない訳無いでしょ‼ と言うことで、見付けた瞬間に手が伸びました(笑 沖田さんをはじめ、鉄ちゃんや辰兄のとんでも設定ですが、読んでいて楽しかったです。相馬さんの最期も史実に近い潔さですし…。 と、新選組ファンも楽しませてくれたこのお話、参考文献に「燃えよ剣」が入っていて納得。どこか近いキャラのイメージだったので(笑
2015/12/19
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