鬼神の如く: 黒田叛臣伝 (新潮文庫)
鬼神の如く: 黒田叛臣伝 (新潮文庫) / 感想・レビュー
ふじさん
黒田藩家老の栗山大膳は、黒田藩主忠之に疎まれながらも、権謀術策を駆使し、藩の窮地を救う。まさに、鬼神の如くの働きで、徳川家光、土井利勝、柳生宗矩等と互角に渡り合い見事に、藩の存続に繋げる。宮本武蔵、竹中采女正、天草四郎等登場人物も多彩で、ノンフィクションの域を超えたエンターテイメント、葉室麟の作品には珍しい、ダイナミックで展開も速く、一気に読みけるだけの面白さがあった。大膳の器の大きさに只々驚きを禁じ得ない。
2022/03/15
優希
司馬遼太郎賞受賞作。江戸時代初期の黒田騒動が描かれます。マイナーとメジャーを絡めながら本当の忠義とは何かを紡ぎ出す筆が凄いですね。面白かったです。
2021/09/15
優希
司馬遼太郎賞受賞作。様々な思惑が交錯し、本当の忠義とは何かを問いかけているようでした。
2023/02/17
だまし売りNo
黒田騒動を軸に肥後加藤藩取り潰し、島原の乱、長崎奉行竹中采女正の失脚を絡めている。日本史の学習では個別のトピックとして学ぶが、現実の歴史は同時並行的に進行する。
2022/08/23
ikatin
鬼神は敬してこれを遠ざく。関わりすぎると策に落ちるのである。大膳恐るべし。しかし、なかなかのオールスターキャスト。
2020/11/05
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