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鳳仙花 (新潮文庫 な 11-1)

鳳仙花 (新潮文庫 な 11-1)

鳳仙花 (新潮文庫 な 11-1)

作家
中上健次
出版社
新潮社
発売日
1982-10-01
ISBN
9784101274010
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ジャンル

鳳仙花 (新潮文庫 な 11-1) / 感想・レビュー

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ミカママ

読んでいる間じゅう、主人公「フサ」がわたしの心中を彷徨い続けるような、そんな読書体験だった。今以上に当時の女性の人生は男次第。美しくしなやかで心持ちの優しい彼女は、残念ながら男には恵まれない、途中「あんた、なにやってんのよ」とわたしに檄を飛ばされる出来事を何度もくぐり抜けながらも、彼女は大丈夫だ。『岬』『枯木灘』に連なる、筆者母を主人公に据えた今作、もっと早くに読んでおくべきだった。

2021/09/22

i-miya

2014.01.09(01/09)(つづき)中上健次著。 01/09 (p394) (解説、つづき)『鳳仙花』主人公の女性。 生まれながらにして不運の星。 戦前から戦後にかけて苦しみ多く、喜び乏しい日々を耐えつつ生きるその半生。 その母、夫を事故で失い、たよる男の種を宿す、生む。 私生児。 

2014/01/09

i-miya

2014.02.26(02/09)(つづき)中上健次著。 02/25 (P394) (解説=川村二郎、つづき) 夫の急死、幼い子たちをかかえ、戦時中の行商。 そこへ、胡散臭い男、その子、孕む。 男は傷害事件、男に別の女あり。 別れを決意、父を知らぬ子を産む。 この父(てて)なし子の、別の女を産んだ子との、つまり、異母兄妹同士のもつれ合いが、 

2014/02/26

i-miya

2013.11.24(11/24)(再読)中上健次著。 11/24 (カバー) 私生児として生まれた十五歳少女、フサ、花開く三月、南紀の町を旅立つ。 和櫛を入れた千代紙の箱を抱えて・・・。 恋、妊娠、出産、夫の死、フサを襲うもう一つの愉悦と痛哭、風土と血縁。 (解説=川村二郎) 韓国の小説家、イン興吉(いんふんぎる)『母(エミ)』を上梓した。 あとがきに中上にそそのかされた、とある。 『岬』『枯木灘』と『鳳仙花』。 この三作、いずれの著者の肉親の話。 

2013/11/24

「枯木灘」の前日譚。フサの男運のなさと、ぽんぽん子どもができてしまう逞しさの辛さよ…。朝ドラでよく取り上げられる関東大震災あたりから戦後までの時代ではあるけれど、朝ドラファンタジーの世界に生きることができる人たちはまれなのだとしみじみ。

2014/08/30

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