レインツリーの国 (新潮文庫)
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レインツリーの国 (新潮文庫) / 感想・レビュー
HIRO1970
⭐️⭐️⭐️有川さんはお初です。人気ランキングの常連さんなので気になっていましたが、やっと手に取りました。ずっと男性だと思い込んでいましたが、間違っていたようです。本書は携帯小説のような感じで丸文字で親しみやすく、主人公が関西弁で本音で人生相談のような事をしている感じが夢を叶えるゾウシリーズと似ている感覚がありました。こういう本が売れるのが何となく解る気がしました。これからヒロインと主人公がどうなるのか気になるいいところで終わってしまったのでちょっと消化不良な感じですが、スピンアウトでまたあえるかも。
2015/09/17
海猫
本から男女の出会いが始まって深まっていく、ってツカミからやられちゃうなあ。かなりメールのやりとりの描写が多いのでネット恋愛小説としてもよく出来ているし、一種のディスカッション小説としても読める。特にディスカッション的な部分は有川浩の作風が炸裂していて引き込まれる。この本、映画化だけどディスカッションの部分は映像化がかなり難しいかと。ところでモチーフになっている妖精作戦ってシリーズ一作目しか読んでないが、これをきっかけに全部読んでみるかな。
2015/10/06
再び読書
予想通り、素晴らしい物語でした。有川氏の凄いところは、お互いをイーブンの立場で語らせる手法です。思いを伝えるのは実は至難の業で、ぼくたちは誤解のもとで、自分の考えを思いを、会話によって一方的に喋っている。これで相手に伝わったと、思いあがっているのかも知れない。「図書館内乱」のスピンアウトと言う領域を超えた読み物と言って良い。まったくこの本はこの本だけの価値を満載している。著作の色々な繋がりで楽しむ枠を良い意味で裏切ってしまう。自分の事を見つめ直す機会を作ってくれた有川氏に感謝です。
2013/04/29
れみ
主人公の恋の行方をドキドキしながら見守りつつ、障害の有る無しに関わらず、相手のことを思っての言動が逆効果になってしまったりとか、人間関係の難しさについても考えてしまった。それにしてもやっぱり有川浩さんの恋愛ものは凄い。時々キャーと言いたくなるくらい甘かったり切なかったりこそばゆかったりするんだけど、そこが良い(^_^)あとがきや解説に、この本が登場する図書館戦争シリーズのことが出てきたので、また読み返したくなってきた。
2013/08/01
佐々陽太朗(K.Tsubota)
本がきっかけで知り合い、その人と自分と考えが合うことが判る。やがてその人を好きになる。その人のためになにかをしてあげたくなる。その人のための苦労が嬉しいと思うようになる。素敵なことじゃないですか。人を好きになるというただそれだけのことで、世界は昨日とは変わる。幸せがそこにある。人生はすばらしい。
2012/03/26
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