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しあわせな葉っぱ (新潮文庫 お 47-3)

しあわせな葉っぱ (新潮文庫 お 47-3)

しあわせな葉っぱ (新潮文庫 お 47-3)

作家
おーなり由子
出版社
新潮社
発売日
2003-06-01
ISBN
9784101278230
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しあわせな葉っぱ (新潮文庫 お 47-3) / 感想・レビュー

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やすらぎ

私には見えるのに相手には見えないことってたくさんある。楽しさ、切なさ、心って見えないのに、なんでこんなに意識するのかな。気にすればするほど、隠せないほどに大きくなって、幸せなのか不幸せなのか、なんだか分からなくなってくる。これからどうしよう。どうしたらいいの。こんな悲しい気持ちじゃやっていけない。神様、どうかハッピーエンドにしてください。…どうしたの、この葉っぱ。こんなの初めて見たよ。知ってる?葉っぱのなかに、小さな花が咲いているんだよ。ほらっ。…いつも見上げる空が、今日はなぜか、少しだけ広く見えている。

2022/01/10

優愛

ある朝目覚めると小さな葉っぱが頭から生えていてそれは悲しくなると茂る。誰もそれ何?なんて話しかけてはくれなくて私のことなんか誰も見てくれないんだって気持ちは沈んでいくばかり。きっと葉っぱは弱さ。脆くなった私はもう消えてしまいたい、なんて思ったりもする。だけど他の皆の頭にもぴょんと葉っぱは生えていた。私だけじゃないんだ。弱さは皆が持っていた。隠しても隠しても時にはお水をあげないと。悲しんで涙を流してあげないと花は咲かないから。葉っぱだけなんて、悲しみだけなんて寂しい。どうせなら花を咲かせたい。だから笑おう。

2015/04/05

sayuri

突然だが吾輩は「四つ葉」である。でも時々、読友さんに「葉っぱ」「ぱっぱ」「はっぱふみふみ」なんて呼ばれている。私事で恐縮だがいつもおちゃらけている私に昨年12月、とてもしんどい出来事が降り掛かって来た。そんな時、読友さんがこの本を見つけ先日送ってくれた。ある朝、頭に葉っぱが生えて来ちゃった女の子の話。抜いても抜いてもきりなく生えて来る葉っぱ。イラストと文字はシンプルだけど、とても可愛い。生きていて自分じゃ見えてるつもりでいたのに見えてないものがある。優しくそっと「気付き」を伝えてくれる。大切にしたい作品。

2019/04/28

Smileえっちゃん

おーなりさんの優しい絵、短い文章の中に、奥深いものが伝わってきます。一人一人の気が付かない心の中…不思議な葉っぱは、寂しい時に伸び、嬉しい時には可愛い花を咲かせる。いつも見えているのに、見えないもの、感じているのに、それに気が付かないこと。何かのきっかけでそれに気が付くと、見方が変わってくる。少し切ないけれど、欲懲りするお話です。

2017/05/24

みち

自分の個性って、イヤになって壊してしまいたい時があるんだよね。て、思春期の頃のモヤモヤを、優しい言葉と絵で表現してるなと思った。あぁ、癒された。

2015/08/08

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