おせっかい (新潮文庫 ま 30-1)
おせっかい (新潮文庫 ま 30-1) / 感想・レビュー
ジンベエ親分
現在連載中(つまり執筆中でもある)の小説の中に、生真面目な中年男(繁)が侵入しまう話。その小説内小説も同タイトルの連続殺人を扱ったミステリーなのだが、繁が侵入する条件はそれなりの法則があり、また繁が見る小説内世界の描写、繁に侵入された作家(橘香織)の視点があり得ない設定ながらリアリティを感じて引き込まれる。小説内小説の方も"犯人"は作中の描写で推理できる真っ当なミステリーなのだが、繁の侵入をきっかけに編集者や繁を慕う元部下の行動によってあらぬ方向に…という話で、作者の小説に対する矜持も伺えて面白かった。
2018/01/08
カニック
現実の世界から小説の中に入っていくファンタジックなミステリー。構成は面白いのだが着地点がイマイチ。
2018/12/05
ひさか
2000年7月幻冬舎刊。書下ろし。2006年2月新潮文庫化。長編。現実と小説の世界が、混在する不思議なミステリー。思考実験のような面白さがあります。
2018/08/18
takaC
ヘンゼルはあなただという台詞の意味がわからなかった…
2009/07/08
タケミチ
思ってもみないところに着地したもんでビックリしました。最近おせっかい焼いてないなー
2011/04/02
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