争いの樹の下で 上巻 (新潮文庫 ま 19-1)
争いの樹の下で 上巻 (新潮文庫 ま 19-1) / 感想・レビュー
遥かなる想い
首吊り女が産んだ「おまえ」の物語である。 ひたすら おまえを語る 独白が続くが、なぜか 大江健三郎の世界にも似て 暴力的な匂いが 懐かしい。 近づく 破局の予感が どう結実するのか? 下巻に期待。
2020/03/10
イシザル
語り手は、樹齢千年の意志をもつ大樹。首吊り自殺した母親から産まれた主人公「おまえ」。物語は千年のあいだに、 神なる木と信じて訪れる人たちの短編的なエピソードに。国粋主義の軍事国家にパラレル化していく現代日本を舞台の「おまえ」のロードムービー。強力なバッテリーの電動バイクが走るディストピアに変貌していく近未来の日本を政治 経済 文化の設定はとてもリアル。
2018/01/31
中谷洋平
樹齢千年の「争いの樹」の視点から描かれる物語。まずもって、そこから独特な作品。植物が語る言葉、見る世界。作者の力量なのかわりと、すんなりと入ってはいける。しかし、作者自身の強烈な個性で読者を選んでしまうかなあと。 樹による視点から一人の数奇な生まれ方をした赤ん坊の生涯が語られる。 数年前に途中で投げ出してしまった作品で、今回やっとこさで読了。なんかもうクセが強くて、硬質な文体と難解な表現。独自性溢れすぎる視点。癖があるというか癖しかないんじゃないか?みたいな。 たぶんこの物語は、孤高の作家と呼ばれるこ
2016/02/12
サンドウィッチ伯爵
これはしんどい。よほどの読書好きでないと無理。途中でやめました。好きな本を読むのが読書かな。
2015/04/30
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