カシスの舞い (新潮文庫)
カシスの舞い (新潮文庫) / 感想・レビュー
KEI
恥ずかしながらタイトルのカシスが地名とは知らなかった^^; マルセイユと近郊のカシスが舞台の医療ミステリー。前半は観光案内の様でやや増長気味にも感じた。青年医師・水野が勤める精神科病院の解剖室で首なし遺体が発見された事に端を発した謎を水野と共に追う。後半になって物語が進展し読みやすくなった。シモーヌとの恋、脳研究室と麻薬組織の関連、研究者の新しい知見を求める態度が生む倫理からの逸脱はおぞましい。あらすじとはかけ離れているが、「ウイともノンとも言わず相手が悟るまで待つという解決法が日本人にはある」が印象的。
2018/01/21
おか
カシスとはフランス マルセイユから電車で30分 ものすご~く風光明媚な所 みたいです(笑)。 パッドで見る景色を 作者はみごとに描いている。青と白と緑とほんのちょっとの黒と茶色 あっ 屋根の赤もあった❣そんな美しい景色の中での舞い どんな素敵な舞いかと思いきや、、、医師や精神科医がやっていることは理解できない でも 何故こんな美しい所で こんな、、、( ノД`)シクシク… はぁ 久しぶりの帚木蓬生さんの世界 堪能しました
2024/04/07
jima
分裂病、覚醒剤中毒の治療の裏側を舞台に。ストーリーとは関係ないがラマルチーヌの像の台座の言葉「国境と偏見が愛国心を作るが、友愛にはそんなものはない。空のどこに境目があるというのだろう」が印象に残る。「水神」「国銅」「アフリカの蹄」などこの作者の作品はチェックして、ずっと読んでいる。
2014/10/03
背番号10@せばてん。
1997年3月26日読了。あらすじは忘却の彼方。(2018年11月16日入力)
1997/03/26
fseigojp
昭和58年の作品、作者の精神科医としてのフランス留学体験が基盤になったもの 覚醒剤中毒と統合失調症の類似性の記述があり、ちょっと勉強してみようかなと思った
2015/08/08
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