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賞の柩 (新潮文庫 は 7-5)

賞の柩 (新潮文庫 は 7-5)

賞の柩 (新潮文庫 は 7-5)

作家
帚木蓬生
出版社
新潮社
発売日
1996-01-01
ISBN
9784101288055
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賞の柩 (新潮文庫 は 7-5) / 感想・レビュー

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サンダーバード@永遠の若者協会・怪鳥

お気に入りさんのつぶやきから。かなり以前に読んだ本。タイトルの「賞の柩」の賞とはノーベル賞のこと。ノーベル賞を受賞する条件には「存命中」であることが条件だということをこの本を読んだ時に初めて知った。殺人のトリックにそんな方法があったというのも斬新。ただ、実際に実現可能なのかという突っ込みどころが満載なのですが……。ノーベル賞を受賞するような飛び抜けた科学者はそれほど賞には固執しないような気もするがどうなのだろう。★★★

アッシュ姉

ノーベル賞に輝いた医学者をめぐるサスペンス。表紙の絵にどぎまぎしつつ、登場人物たちの背景が丹念に描かれているので、すっと入り込んであっという間に読み終えました。帚木さんは四作しか読んでいませんが、『エンブリオ』を除いて、『賞の柩』『閉鎖病棟』『インターセックス』いずれも、優しくて温かいお人柄がストーリー展開と結末にあらわれている気がしました。そこもまた魅力なのでしょうが、私はわるいやつなので、医療小説なら久坂部羊さんの方が好みです。

2015/12/15

はらぺこ

医学用語か何か知らん専門用語が出てくるからウンザリする事も有ったけど楽しんで読めた気がする。 途中、イギリスやのに「警視庁の者」と表記してあったので違和感があった。自分は無知やから一瞬『東京の警察官?』と思ってしまった。調べてみると警視庁とは首都警察とも訳されるらしい。「ロンドン警視庁」は「スコットランドヤード」の愛称で呼ばれる事もあると書いてあった。スコットランドヤードの方が馴染み深い気がするのは自分だけかなぁ?

2011/03/07

penguin-blue

そういう時期と意識せずに読み始め、読了した頃次々ノーベル賞の発表がありびっくり(笑)。ノーベル賞単独受賞を勝ち取った医学者の栄光の陰には同分野で肩を並べた各国の科学者達の相次ぐ死の影があった…。共犯者?やトリックはともかく、道半ばにして犯人の野望のために倒れた好敵手達が魅力的に描かれ、それゆえに謎を解こうとする所縁の者達の行動に説得力があった。そして現実の報道を見て、これだけの栄誉を独り占めできるならライバルを葬りたいと思う者がいてもおかしくないかもしれないと思う。映像向きだと思うけど、実写化はないのかな

2018/09/18

藤枝梅安

九州の病院の勤務医・津田は研究生時代の恩師・清原修平が携わっていた筋肉繊維の研究でノーベル医学・生理学賞を単独受賞した英国人研究者の過去に疑問を抱き、ブダペスト、パリ、バルセロナを訪れる。パリでは清原の娘・紀子が暮らしており、津田のバルセロナ行にも同行する。バルセロナで暮らしているはずの男を探して、津田はロンドンにも赴く。ロンドンではさらに謎のカギを握ると思われる女性とも会い、真相に近づいていくが・・・。22年前の小説だが、セシウム、イリジウムなどの放射性物質の名前も現れ、筆者の先見性が伺える。→コメント

2013/01/14

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