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ヒトラーの防具(上) (新潮文庫)

ヒトラーの防具(上) (新潮文庫)

ヒトラーの防具(上) (新潮文庫)

作家
帚木蓬生
出版社
新潮社
発売日
1999-04-26
ISBN
9784101288093
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ヒトラーの防具(上) (新潮文庫) / 感想・レビュー

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chiru

感想は下巻で☺

2020/01/07

ちょろこ

ドイツを舞台に今一度歴史をなぞった感覚、の一冊。第二次世界大戦前に日本からドイツへ贈られたという剣道の防具の発見。その贈呈にたずさわったベルリン在住の、ドイツの血を半分受け継ぐ主人公 香田武官の目線から語られる物語。帚木さんの筆力によって、ドイツを中心とした各国の動きを整理しながら今一度歴史をなぞっている感覚でページを捲る手が止まらなかった。初対面ではヒトラーに惹き寄せられる思いにうたれた、香田。戦況の悪化と共に変化していく彼の心情はとにかく読ませ、目が離せない。下巻へ。

2018/03/06

のぶ

本書の冒頭で、壁崩壊ベルリンにおいて、ヒトラーに贈ったと思われる剣道の防具が発見される。時代は遡り1930年代後半のドイツに移る。当時、ヒトラー率いるナチスが台頭し、ヨーロッパは政情が揺らぎ始めていた。そんな状況の中、ドイツで働く外交官、香田ら日本人の姿があった、上巻ではそれらの人物が第二次世界大戦に向かって行く中、奔走する姿が描かれる。まだ登場人物の大きなドラマは少ないが、自分の知らない英米、ソ連等の関係を知る事が出来て興味深かった。この先物語はどんな方向に向かうのか?早々に下巻に入ります。

2018/03/24

KEI

ベルリンで発見された剣道の防具は日本の連合青年団からヒトラーに贈られたものであった。それと共に見つかった香田の日記から始まる物語。武官・香田の目を通して第二次世界大戦前夜の情勢が解りやすい。ヒトラーの誕生日を祝う軍事パレードに熱狂する民衆の姿は、過去の日本や現在の某国にも通じ集団ヒステリーの感があり、歴史は繰り返すのだと思わされた。【心理は常に弱者に宿る】と香田に宛てた元ドイツ大使の手紙の一文に著者の思いを感じた。三国同盟が結ばれる中で、香田はどの様に生きて行くのか、恋も絡まり下巻へ。

2017/07/14

James Hayashi

もちろんヒトラーの時代のドイツが中心だが、ディテールまでよく書かれていると感じる。フィクションであろうがストーリーの紡ぎ出される様子やリアリティーが素晴らしく、読まされる。ナチや恋愛も含まれた複層的なストーリーは読み応え充分。下巻も期待大。

2019/06/02

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