日本近代文学の名作 (新潮文庫)
日本近代文学の名作 (新潮文庫) / 感想・レビュー
いたろう
2000年から2001年にかけて、毎日新聞に連載されたコラムを書籍化したもの。明治から昭和20年代まで、「文学」と銘打っているが、文学に留まらず、評論文もいくつか取り上げているのは、著者らしいところ。夏目漱石、森鴎外、芥川龍之介、島崎藤村、川端康成などの文豪、高村光太郎、中原中也、萩原朔太郎などの詩人、そして、太宰治、坂口安吾など「無頼派」等、論説はなかなか面白く、彼らの本をまた読み返したくなる。意外なところで、大衆小説の吉川英治や江戸川乱歩が入っていると思ったら、これは新聞社から依頼されたものだったか。
2020/05/07
JUN
近代の日本の作家及び、その代表作を簡潔に解説する流れ。何人か知らない作家もいたが、特に惹かれたのが横光利一氏の「機械」という小説は読んでみたいと思った。作品としては田山花袋氏の「田舎教師」や、小林秀雄氏の「無常といふ事」も読んでみたい。
2014/03/04
はちてん
吉本氏にハマリ気味だ、今の自分。「岡本かの子」に納得。知らない作品もあった、読む。
2012/02/18
辺辺
面白いし、興味深い一冊。吉本文学論は初読ですが、とても読みやすいし、論理的でわかりやすい。取り上げられている名作24篇の中、詩を除き、ほかの作品を近々読んでみたいと思う。(個人的に、好きな作品を再読する癖があるのに、しかし、夏目漱石の『こころ』の処で、主人公の「先生」と「K」の間に、まさかの「同性愛関係もありうる」という解釈もできるにはびっくり。(純文学を読む時には邪な目と妄想スイッチが入らないよう自粛してるため)とりあえず、「無頼派」と称されてる坂口安吾の『白痴』と、芥川龍之介の『玄鶴山房』が面白そう
2016/04/14
佐島楓
ちらほらと読んでいない作家がいるので、探したいところ。太宰を「これがわかるのは自分だけだ」と思わせる作家というのは皆さんおっしゃるけれど、そのたびになんだか悔しくなるな。
2012/04/25
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