詩の力 (新潮文庫)
詩の力 (新潮文庫) / 感想・レビュー
yumiha
読みやすそうな吉本隆明、と借りたら再読だった(゚д゚)!借りたことも読んだことも忘れて、新鮮な気持ちで読めたのはよかったが、物足りなく感じた。取り上げられている詩人たちと比べて、今の詩たちが違う質へと変わってきている状況を感じたからだろう。意味を書かない超象徴主義も当時は新しかったのだろうが、今ではデジタル化された断片の体感や主観の詩が主流のような気がするので。
2015/10/14
あふもん
再読2。どんな詩も吉本さんの解説つきで読みたくなるなぁ
2015/05/03
fishdeleuze
吉本氏が語った内容を構成者がまとめたものということもあってか読みやすい。自身詩人でもある吉本氏が詩(や短歌、俳句、歌謡曲)を俯瞰しており、詩の技法についてや時代背景あるいは時代が要請したもの、著者についてと多面的に語られていて、普段手が出ない詩人や歌人の作品も親しみやすく感じる。
2015/02/08
チェアー
正直、解説が難解でよく分からなかった。印象に残っているのは、詩よりも短歌、俳句が先にあり、自由詩は五七調から自由になることで成立したということ。俵万智の評価がすごく高くて、びっくりした。詩人の紹介も巻末にまとめてくれたほうが読みやすかったな。
2020/05/06
よしひろ
詩が面白い。とりあえず、谷川俊太郎、城戸朱里、永瀬清子の詩が読みたくなった。詩や作者への解説も分かりやすく、熟練者から歌手に至るまで幅広いジャンルを取り扱う。しかも、その粋をとらえている点がすごい。読んで良かった。吉本隆明は東工大出身で理系だと早計してしまう。バランス感覚のある文章で、漱石について書くなど文壇でのセンスは抜群だと思う。作中での詩人の出身地は東京、兵庫、岡山が多い気がした。
2015/07/26
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