猫を拾いに (新潮文庫)
猫を拾いに (新潮文庫) / 感想・レビュー
❁かな❁
しみじみいいなぁと思える素敵な短編集*雑誌クウネルに掲載された作品は全部好き♡お馴染みゲイの修三ちゃんや小人やこの世の人ではない人も出てくる物語。川上弘美さんらしく、ふわふわゆるゆると紡がれる。恋のお話多めだけど友情や不思議なお話もある。特にお気に入りは「ぞうげ色で、つめたくて」「はにわ」「真面目な二人」「クリスマス・コンサート」「旅は、無料」「うみのしーる」「九月の精霊」「ホットココアにチョコレート」弘美さん大好きだなぁ♡"恋をすると誰でもちょっぴりずつ不幸になる"空気感がたまらない♪心地よい読書時間♡
2019/01/12
ちなぽむ and ぽむの助 @ 休止中
雑誌クウネルに連載の掌編集もこれで3冊目。21の掌編はどれも川上さんらしくていい感じ。 思いきりふしぎな未来話も好きだけど、重くてどろっとなりがちな恋愛をなんだかさらっと描かいている、川上さんの恋愛ばなしがやっぱり好きだなぁ。「ぞうげ色で、つめたくて」のドロドロしてる関係をなんとなくぱきっとさせてる感じとか。「ピーカン」の、悩みがさらっと次の段階に進む自然さ。「ホットココアにチョコレート」の、なんかわかんないけどなんだかわかるような気持ちとか。久しぶりの川上さん堪能しました。
2018/11/23
新地学@児童書病発動中
なんというか私の好みにぴったりの短編ばかりで、読んでいて幸せな気分に浸れた。現実的なようで幻想的で、温かいようで切ない。この複雑な味わいがたまらなく好きだ。一応純文学寄りの作品だと思うのだが、読みにくいところが全くない。滑らかな文章ですうっと心の中に入ってくる。この点も素晴らしい。川上さんは私と同じようにSFがお好きなそうで、この短編集でもそんな傾向の作品が気に入った。「誕生日の夜」は一種のほら話で、私の誕生日のお祝いに宇宙人がやってくる。ぬけぬけとさり気なく現実を突き抜けてしまう物語。この作家の真骨頂。
2018/06/13
初雪ハロー
かなり、引き込まれました。
2018/07/04
ふう
自分にとって居心地のいい場所。その「自分にとって」ということに強くこだわっているわけではないけど、やっぱり自然にそちらに向いてしまう…。そういう感覚をもっている人といると、こちらまで居心地良くなってしまいそうです。ちょっと不思議なのも、ちょっと切ないのも、ちょっとほんわかします。
2018/07/27
感想・レビューをもっと見る