ブラバン (新潮文庫)
ブラバン (新潮文庫) / 感想・レビュー
ちょこまーぶる
ブラバンを再結成する際の場面をもう少し表現してもらいたかった思いです。で、披露宴での演奏がどうなるのだろう?って期待して読み進んでいたので中止になった段階で読むスピードが落ちてしまったのが残念でした。大所帯のブラバンには様々な個性・人生模様があり、それぞれの音楽への想いが違っているので、纏まるのは改めて難しいものだなと思いました。
2012/11/11
風眠
津原泰水、どこかで見たことのある名前だと思ってたら、『ピカルディの薔薇』を書いた作家さん!津原作品はピカルディしか読んだことがないので分からないけれど、こういう甘苦い感じの青春小説も書くんだ。雰囲気が全然違うので、やっぱり作家って凄いんだなと思った。物語の語り手が弦バスというのが、地味なようでいて巧い設定と思う。80年代、高校の吹奏楽部だったメンバーに、四半世紀の時を経て再結成の話が持ち上がる。音楽を辞めた人、死んだ人、消息がつかめない人、キラキラしてたあの頃とは違う現実が切ない。津原氏の曲目解説が良い。
2014/03/16
サンダーバード@永遠の若者協会・怪鳥
お初の作家さんでした。高校時代吹奏楽部に入った主人公。そこでともに過ごした忘れられない仲間たち。高校を卒業し、四半世紀が過ぎたある日、再結成の話が持ち上がる。かつての仲間たちから、何人が集まってくれるのだろうか・・・。こういった設定の話は個人的には好きなので、楽しみにして読み始めたのですが・・・。うーん、なんだかなー。どこが悪いとは言えないのですが、気分が変わればいいのかな。私にはピンとこなかった。残念。★★
扉のこちら側
2016年295冊め。メンバーの披露宴のために再結成しようとする40代元ブラバンメンバー達の群像劇なのだが、登場人物の多さは仕方がないにしろ名前が覚えられない。本名に加えて現在の姓、高校時代のあだ名から担当楽器、再結成後の担当楽器名等、人ひとりに対する情報が多い。蘊蓄も多くて「この楽器は大きく分けて何種類あってその内のこっちの方」とか、そこまで説明するからにはミステリでトリックに関係するのかとメモしながら読んでいたくらいなのに本筋に関係ない話がほとんど。半分の長さでまとめられそうなのにと思ってしまった。
2016/05/02
射手座の天使あきちゃん
有名な楽曲毎の章立てで、25年まえの高校のブラバン再結成に向けて、各メンバーの昔と今を交錯させて物語が進みます。辛い人生や切ない現実もありますが、音楽とヒューマンドラマ両方味わえます。
2009/12/28
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