廻旋する夏空: クロニクル・アラウンド・ザ・クロック2 (新潮文庫 つ 24-3)
廻旋する夏空: クロニクル・アラウンド・ザ・クロック2 (新潮文庫 つ 24-3) / 感想・レビュー
森オサム
クロニクル・アラウンド・ザ・クロックシリーズ2作目。なるほど、前作は1冊でも成立してましたが、本作はあくまでも長い物語の途中に過ぎず、コレだけ読んでも良く分からんですよね。ミステリーとしては混沌として来て面白くなって来た所ですので、スッキリした結末で満足させて欲しいと思います(何か、しないんじゃ無いか?、と言う不安が凄くする)。今作で出て来た曲は、RCサクセションの「多摩蘭坂」。中学時代初めて聴いたロックがRCで、「BLUE」は何度聴いた事か。なのに忌野清志郎を一度も観られなかった、生涯の後悔の一つです。
2022/02/12
イーダ
犯人に近づいたと思ったら二重、三重の展開が…真犯人女性らしいけど一体誰なのか。くれないさんって前巻では中学生だったんですね。高校生くらいかと思ってました。
2015/04/16
フキノトウ
とっても面白いです。誰が、犯人なのか全くわかりません。「オープンD」って誰だろう?ただ、爛漫のメンバーじゃないことを祈ります。
2014/04/18
絹恵
人の心を強く動かすものは拠り所や盾になるけれど、でもきっと矛へと成りうる危険性を孕んでいるのだと思います。妬み嫉みはあるかもしれないけれど、それほどまでに人を惹きつけるその人のその音を純粋に愛し過ぎたがゆえに、奪わずにはいられなくなったのだと感じました。新しい音であの声の見えない心を探して。(クロ・クロ vol.2/三部作)
2014/08/08
冬見
第二幕。マネージャー鵜飼が"爛漫"復活を目論み暗躍する一方、新渡戸利夫殺害事件に新たな動きが。利夫殺害の犯人とされていた武ノ内は服毒自殺をし一命を取り留めたものの入院していた病院で何者かによって殺害された。同じ時期、"爛漫"のボーカルとして新たにバンドに参加したのは薬物中毒死をした和気泉の弟だった。 ◆第一作を少しだけひっくり返す。結末に瑕をつけ、潜んでいた謎が動き出す。前作と同じく全体的な雰囲気はポップだが、添えられた要素が少しずつ不穏できな臭い。ここまできたら終幕まで見届けたい。
2021/12/12
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