蛇蠍のごとく (新潮文庫 む 3-8)
蛇蠍のごとく (新潮文庫 む 3-8) / 感想・レビュー
おさむ
30年以上前の昭和の香りやあふれる脚本集。向田さんの物語が今なお心に響くのは、酸いも甘いもかみしめた人間をしっかり描いているからなのでしょう。スマホやネットが登場しなくても、ドラマは面白くできる証左ですね。私の場合、表題作は田村正和と小澤征悦のコンビで演じていたのが記憶に残っています。
2015/11/06
ひじき
1970〜80年代にTBSやNHKで放映された6本のドラマの脚本集。向田邦子はエッセイもいいけれど、脚本もほんとうに素晴らしい。どのセリフもト書きもぎりぎりまで削ぎ落とされて無駄がない。それでいてユーモラス。肝心のときにおかしなこと理屈にあわぬことをしてしまう男たち女たちが温かい目で描かれる。表題作では、父親は蛇蝎のごとく憎むべき娘の恋愛相手に不思議な親しみを感じてしまう。まるで弟か息子のように。向田作品ではよくこうした疑似家族的人間関係が描かれる。家族ってなんでしょうね、と問いかけているのかもしれない。
2016/09/08
kikizo
表題の作品を含む6作の作品集。長編だと思っていたのでちょっとびっくり。登場人物も少なく会話のテンポもいい。読みやすいです。
2014/12/15
丰
Y-20
2006/03/28
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