猛女とよばれた淑女―祖母・齋藤輝子の生き方 (新潮文庫)
猛女とよばれた淑女―祖母・齋藤輝子の生き方 (新潮文庫) / 感想・レビュー
井戸端アンジェリか
お人形遊びよりも木登り大好きな、古き良き時代のお嬢様あるあるだった。お金持ちゆえの海外旅行の数々にややシラケ、毒舌婆様はマジ長生きなんだよねと、実家ご近所のヨリ様を想う。
2020/09/04
カタコッタ
本物のお嬢様であったから、自由に旅行ができたんでしょう。あっぱれ、と言いたい女性です。私にはエッセイを読んで知っていたはずの北杜夫の躁鬱病の状態があまりにひどく、驚きました。
2019/09/12
kazuさん
歴史的な歌人で精神科医である斉藤茂吉の妻輝子のことについて、孫である斉藤由香が描く。主な登場人物は、著者、輝子、輝子の長男斉藤茂太とその妻、次男宗吉(北杜夫)とその妻。由香は次男の一人娘。世界中を旅する活発な輝子と、斉藤家の人々の私生活に於ける交流が生き生きと描かれている。著者の家族史でもある。斉藤輝子は、世間で知られる茂吉の悪妻ではなく、著者にとっては、茂吉を最後まで支えた尊敬すべき偉大な祖母であった。
2021/02/03
雨巫女。
茂太先生と北杜夫さんを生んだお母様に昔から興味あり。実はお二人がお母様を書いた本は、読んでいたんですが。孫の由香さんが、書いたおばあ様を読みたくて、買ってしまいました。パワフルな方で、羨ましい生き方です。
2010/12/29
おけいさん
まさに猛女であり、淑女だった。とことん自分を貫く生き方は、それが出来るという恵まれた環境にあったからこそ…とも思うけれど、実に豪快で小気味いい。でもあんまり身近にいてほしくないけどね。筆者の父の北杜夫が病んだ時の壮絶な様子が垣間見えて、そちらも結構強烈に心に残った。でもパパを嫌いに感じたことがないそうで、筆者は愛されて育ったんだなぁと感じた。
2016/04/29
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