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花になるらん ―明治おんな繁盛記 (新潮文庫)

花になるらん ―明治おんな繁盛記 (新潮文庫)

花になるらん ―明治おんな繁盛記 (新潮文庫)

作家
玉岡かおる
出版社
新潮社
発売日
2020-03-27
ISBN
9784101296241
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花になるらん ―明治おんな繁盛記 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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ふじさん

女だてらに「高島屋」ののれんを背負い、持ち前の芯の強さと明るく進取の気性に富んだ人柄で、幕末から明治を生き抜き、店の繁栄の基礎を築いた、破天荒な女主人・勢田みやびの波乱万丈の一代記。どんどん焼けの試練から始まり、両親の死、不遇の妹きぬの死、長男礼太郎の修行と病気、信頼を寄せた夫・義一の急死と裏切り、心を寄せた久賀との出会いと別れ等が幕末から明治へと変わる激動の時代の流れと共に描かれる。みやびの視点で描かれる激動の世相の変化が、読んでいて面白かった。女は強しを実感した。生きる勇気を貰えた1冊だ。

2023/02/11

ゴルフ72

一気に読み終えました。玉岡さんの作品は読んでいてワクワク感がたまりません。京都「高倉屋」御寮人さん「雅(みやび)」さん、幕末「蛤御門の変」からなる京都市内の大火からはじまり父親が始めた古着屋から呉服屋へ、そして皇室御用達へ・・・波乱万丈の物語 読み応えは十分!

2020/04/23

Sakura

高島屋をモデルに、京都の呉服商・高倉屋の御寮人さん・みやびの波乱万丈の一代記。結婚、蛤御門の変による焼け跡での商売、東京遷都、和歌の師匠さんの支払い踏み倒し、妹の死、京都博覧会、久賀錦山との出会い、夫の突然の死、発覚する不貞と不義の子、外国人との商売、番頭の裏切りの疑い、久賀の倒産と失踪、姪の不幸な結婚。人生に抗わず、あだなの「ががはん」らしく、試練を受け入れながら前に進んでいくみやびの生き方がよかったです。思わず高島屋のWikiを確認してしまいましたが、この方のことはなーんも載ってなかった(笑)。

2023/07/31

フーミン

玉岡さんの作品はしなやかで逞しく生き抜いた明治の女性の生き方を描いてカッコいい♡最初は京都の柔らかな語りがしんなりとしていいなぁと思って読んでいたのですが後半なんだかゆったり口調に疲れてきました。やはり口数の少ない東北人にはムリがあるかも…

2020/07/07

きょう

長生きをして、娘に思い出話をする。乗り越えた苦労はどんな味がするのでしょう。明治になり京都から天皇と公家がいなくなった時、周辺では寺院から美術品の海外流出も起こっていたはずで、最初に山県有朋が登場したので、実話?と思ったけれど…。雅本人は思うままに生きて丸に梯子高のお店を残したものの、妹や姪、嫁の立場、更に太夫と女性が辛すぎました。画家がたくさん登場するので、モデルが気になります。

2020/08/05

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