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いもうと物語 (新潮文庫)

いもうと物語 (新潮文庫)

いもうと物語 (新潮文庫)

作家
氷室冴子
出版社
新潮社
発売日
1994-03-01
ISBN
9784101301112
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いもうと物語 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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優希

面白かったです。小学4年生のチヅルのまわりの騒動が何とも言えず微笑ましく。石油ストーブ、転校生、拾い猫、一つ一つの出来事が大騒ぎで何やら忙しいのが楽しくてたまりませんでした。家族や友達と泣いたり笑ったりしながら成長していくチヅルが愛おしかったです。子供ならではの憂鬱や孤独も感じられ、生き生きとした様子が浮かび上がりました。日常が冒険なんですね。ちょっとちびまる子ちゃんの世界に近い気もしました。

2016/04/23

しゅわ

実は密かに続いていた氷室冴子さん勝手に再読祭りの第23弾は、昭和40年代の北海道を舞台に、小学生4年生のチヅルの周囲でおこる出来事を描いた自伝的な連作短編集です。たくましいお母さんと照れ屋なお父さん、優等生のお姉ちゃん…育った土地や時代は違いますが、私も“いもうと”だったこともあり、共感いっぱいな内容。あの頃 何を考えていたか?を思い出し、ほろ苦い気持ちとともに、懐かしさに胸がいっぱいになるあたたかい作品です。それまでの、いわゆる“少女小説”とは一線を画す雰囲気ですが、氷室さんの代表作のひとつですね。

2014/06/17

ダリヤ

いまにもはいた息がまっしろになるような北海道でせいかつをしているチヅル。小学生も四年生になると、わらってあそんでいるだけではなくなってくる。北海道ならではの方言や道具たちのなまえもでてきて、なんだかいま北海道で小学生をやりなおしているような、そんなきもちになるものがたりたち。ないたり、すねたり、おこったり、こどもながらもこころをべんきょうしていく。どのものがたりもこころにのこっているのだけど、チチノタマゴと猫をすてるのはなしがなんだかとくにしみついてる。

2014/09/14

caramel

個人的に氷室冴子さんの作品をどんどん読み進めていってるキャンペーン中なんだけど、これは今まで読んだのとは少し違っていて、本当にリアルな小学生視点な感じがして新鮮でした。多分子供の頃に読んでたらかなり共感しただろうし、だけど今読んだほうがこの作品をより深く味わえるとも思う。懐かしさもあり、温かみも感じて。こういうテイストの作品も素敵でした。

2021/04/14

おはなし会 芽ぶっく 

記入漏れ。氷室冴子さんの描く北海道は、私よりもひと世代前のおはなし。小学生のチヅルの成長物語。解説は中島みゆきさん、私にとっては夢の共演。

2022/03/13

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