8フィートの週末 (新潮文庫 草 304-1A)
8フィートの週末 (新潮文庫 草 304-1A) / 感想・レビュー
海猫兄弟
主人公の2人が乗るのはフォードエコノライン(特攻野郎Aチームの愛車と同様のタイプ)やオールズモビル442オープン(ダーティハリーで交差点にオーバースピードで進入し豪快にケツを振るアメ車)の2台。ファションや生活スタイルがハワイのカラー写真と共にフィルムのように緩やかに流れて行く。1970年代に雑誌ポパイで西海岸特集が盛んに組まれリーバイスやヘインズの白T、トップサイダーのデッキシューズにバイト代を費やした身としては懐かしさとむず痒さが同居する感覚。タイムカプセルを掘り出したらあの頃が蘇った、そんな感じ。
2024/09/04
あや
Kindleで読んだので挿絵などは知らなかった。 3年ぶりに再会した2人の間に、きっと何かがあったんだなと先を捲るも、ただゆったりと激しい波に乗る彼のことばかり。最後に見るテープでほんの少し謎が解けるけど、ああサーファーってきっとみんなこうなんだと、なんだか安心してしまう。身近にサーファーが居るからこそ触れれる世界観のお話。
2019/01/31
まねきねこ
おもしろい。写真が左ページに数多く入っている。紙も他の小説より良い。写真は風間深二の冒険同行で有名な佐藤秀明氏。この片岡義男とサーフィン写真で他の小説でも組んでいる。サーフィンは大自然が相手なので時に激しい。でも、穏やかな時間が普段はそこに流れ人と人との営みがある。東京の会社勤めとは時間の流れ方も使い方も全く違う。空気感がかなり違って読み取れる。
2023/07/24
moonset38
日本のどの島なのかなと、ずっと気にしながら読むべき作品。CAMELという名の煙草の存在はこの書の写真から知ったという記憶が蘇った。
2020/09/26
TAC
83年読了
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