血の日本史 (新潮文庫)
血の日本史 (新潮文庫) / 感想・レビュー
優希
面白かったです。時代の頂点にまで上り詰め、栄華を極めた人々も無惨な敗者となるのは歴史の性とも言えるでしょう。大和時代から明治維新までの歴史を短編小説で描き出していますが、短い物語の中にもそれぞれのドラマがありました。
2023/12/26
ユウユウ
タイトル買いした本でしたが、結構好みでした。よくある人物像のもの、意外なもの色々あって、でもそれぞれは短いので歯切れよく読むことができたと思います。自分があまり知らない事件や人物についての話はやや読み飛ばしがちになってしまったので、また読み返したいと思います。
2016/07/18
優希
再読です。栄華を極めた者は翌日無惨な敗北者となるのが歴史の性というものでしょう。時代の頂点で敗れ去った悲劇の人物の人間ドラマが血を流す。大和時代から明治維新までの歴史を血と共に短編小説として俯瞰する日本史と言えますね。
2024/04/10
reo
第1章「大和に異議あり」から、第2章「蘇我氏滅亡」は片岡女王をめぐる蘇我石川麻呂と蘇我入鹿の闘い。天皇家の主導権争いを中臣鎌足が暗躍する。蘇我入鹿って石川麻呂なんぞと比べ優秀でいい人だったのだとか思ったりする。最終章の第46章は「俺たちの維新」袂を分かった西郷に大久保が”吉之助さん分かってたもんせ、俺たちの維新は日本のためだったはずじゃあ…。”と説く。6世紀初頭から19世紀中盤までの出来事を、全46編の短編小説で構成されておりそれぞれの章は12、3ページ。内容は多岐にわたり奥が深い。永久保存版に決定。
2018/07/30
明智紫苑
私自身の思い入れの違いなのか、江戸以前の話が面白いと思った。江戸の話なら市川団十郎の話が凄い。
2016/03/01
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