関ヶ原連判状 上巻 (新潮文庫 あ 35-4)
関ヶ原連判状 上巻 (新潮文庫 あ 35-4) / 感想・レビュー
アイゼナハ@灯れ松明の火
『風の如く水の如く』の作者が描く、個人的に藤堂高虎以上に古強者の戦国の寝業師と呼びたい、細川幽斎(藤孝)の関ケ原。親王家への古今伝授の儀式を利用した朝廷工作だなんて、この方ならやりかねんと思わされる目のつけどころが相変わらず素晴らしい。(史実上)面立っては動けない幽斎の代わりに、石堂多門なる主人公格が動き回ることになりますが、彼も中々のナイスキャラ。自家の存続を図ることだけが目的ではなさそうな、幽斎の秘策の全貌が気になります。嫡子の忠興との関係が上手くいっていないのは気懸かりですが…続きは下巻で。
2011/03/27
金吾
寝業師幽斎を軸に関ヶ原を考える視点は面白いと思いました。しかし全体的には盛上りにかけているように感じました。
2021/07/29
いくら
細川家は他の大名と比べるとつくづく名門だと思います。でも幽斎氏はともかくとして、忠興は苦手中の苦手。好きになれない。ガラシャの最期はいろんな作品で何度も読んだけど、やっぱり泣けます。この作品で一番好きなシーンが石田三成が垂井に投宿していた大谷吉継に会いにいくところ。友のために勝ち目の期待できない闘いに身を投じる大谷吉継の想いを推し量ると、心が揺さぶられる。
2013/05/16
石川さん
戦国ものだけど、血沸きに肉躍ることなく下巻へ。
2014/01/26
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