蒼き信長 下巻 (新潮文庫 あ 35-13)
蒼き信長 下巻 (新潮文庫 あ 35-13) / 感想・レビュー
優希
家督を継いだ信長。信長の新たなる一面を見たようでした。秀吉や家康との出会いは運命の悪戯にしか思えません。この出会いを力に桶狭間へ挑んでいく。信長が覇権を握るまでの前半生が信長の青春そのものだったのですね。
2023/03/07
優希
信秀の急逝により、織田家を継いだ信長。長く続いた内紛も終止符を打ち、一時代を気づくことになったのですね。数奇な出会いがありつつ、時代は桶狭間へと導かれます。信長が最も輝いていた時代を描いた作品だと思いました。
2022/05/10
巨峰
若き日の信長が一族の分裂という困難を乗り越えて尾張を統一し美濃を征服までが上下巻でたっぷり描かれていて読みごたえありました。ツンデレで明晰な濃姫にインパクトあり。桶狭間の新解釈もありました。
2015/06/30
アイゼナハ@灯れ松明の火
よくある「うつけ」の逸話でも、後年の神懸りな感じでもない…下巻では尾張の統一すらできていない、まだ大きくなる前の信長の奮闘ぶりが丹念に描かれています。池田恒興とか河尻秀隆とか、後年何でこいつが偉くなるんだ?と思ってた方々は、この辺りで親衛隊として踏ん張ってた人たちなんだと納得できたりして、何か面白い。濃姫との関係も、互いに競うライバルみたいな感じが新鮮です。桶狭間の戦を経て、美濃を獲るまでという大胆な切り方ですが、その分、新興勢力が台頭していく辺りの熱が濃密に伝わってくる感じ。いやぁ、面白かった。
2012/12/16
只三郎
本作は信長誕生から信長が美濃を手に入れ、本格的に天下を目指す頃までの話し。 この頃までの信長は、天下を手に入れるための必死さが感じられ、熱い生き方に魅力を感じる。 それだけに現実的に天下が見え、大きな権力を持つようになった時の変化が少し残念な気がする。天下という巨大な権力が人の心を変えてしまうのだろう。
2018/07/11
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