狂気の偽装―精神科医の臨床報告 (新潮文庫)
狂気の偽装―精神科医の臨床報告 (新潮文庫) / 感想・レビュー
ちゃちゃ
出版されてから大分たつから、大分変わった面もあるとは思うけれど。でも、本当に悲惨だなあ。簡単に過去のトラウマですべて説明できちゃったらいいのになあ。岩波先生でも、治療がうまくいったってほんどないのだね。治療(?)が病気を生んだり…。わからないってやっぱり恐ろしいな。
2017/08/06
Miyako Hongo
タイトルと表紙から刑事裁判での責任能力云々の話だと思ってたら違った。巷で言われるトラウマとか人格障害とかを臨床医の立場から解説する本。マスコミとかが流すセンセーショナルなイメージにご立腹の様子。□個人的に誤解してたのがPSID。過去の危機的な状況がフラッシュバックする事象全般それだと思ってたんだけど、どうやら生命の危機・身体的な暴力に関するもののみ、らしい。んでもって経験時点から継続的に発症するらしい。何かの拍子に思い出す、とかはナシなんだそうな。□アル中、パチ依存、ストーカーなんかも精神病の範疇だとか。
2017/04/23
マサキ@灯れ松明の火
現役の精神科医である著者が語る「心の病」の数々…本当の意味で「心の病」に苦しむ者…マスコミの報道によって、歪められた「病名」の真実…岩波先生の著作は考えさせられることが、多いです。。
2012/09/29
musis
PTSDという診断は、死を垣間見たものだけに本来されるものだと初めて知った。虐待などに関して多々聞く機会があったために、驚きだった。ケースも多く載っている。本質的な部分で「疾患」とは言えない患者に関しても書かれている。自分の問題を、隠し事なく語ることができるシステムとして病院が最もましだから、そこに頼りたくなってしまうとあった。話をするだけで楽になることが確かにある。臨床心理士のカウンセリングがもう少し安く受けられるようになれば、また違うのかもしれないとふと感じた。
2014/06/18
kinkin
「心の病」ブームの実態、次々と現れる病名、それを煽るマスコミ。 精神科医からみた現代の精神医療の課題を告発している。
2014/01/20
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