もうひとつの「流転の海」 (新潮文庫)
もうひとつの「流転の海」 (新潮文庫) / 感想・レビュー
starbro
宮本 輝は、永年に渡って新作をコンスタントに読んでいる作家です。「流転の海」シリーズも3年前に完読しています。リアル「流転の海」を巡る短編小説&エッセイ、15編のアンソロジー、オススメは『私の「優駿」と東京優駿』&『小旗』&『母への手紙-年老いたコゼット-』です。 https://www.shinchosha.co.jp/book/130759/
2021/12/08
あすなろ
長年に亘り刊行毎に追いかけた流転の海シリーズ。同シリーズは完結したのだが、所謂ロスという穴はある。そんな僕やファンの為に堀井氏がチョイスして編んでくれた嬉しい一冊。そもそもこの表紙を書店で見かけただけで購入決定。帯には、松坂一家はまだここにいるとまで。束の間、流転の海の世界に戻って浸り、かつ、これはあのシーンか?こうだったっけ?こんな事あったなと邂逅。嬉しかった一冊。もう一冊作って頂けませんか、堀井さんと新潮社さん。まだまだ編めそうなあとがきを拝見しましたよ。
2021/12/12
ゆみねこ
夢中で読んだ「流転の海」、本作は堀井憲一郎さんが宮本氏の全短編・全エッセイから松坂一家の軌跡を紡いだ作品を取り出してくれたもの。読みながら、そうそうこんなシーンあったなとか、晩年の若い女との不倫は母と息子を手酷く痛めつけていたのだと再確認したり。「母への手紙」は、感動で涙が…。堀井氏の著書「流転の海読本」も入手したくなる。
2022/05/09
るい
熊吾ロスが解消されるかと思いきや再熱!また読み返したくなってしまう。 いくつかのエピソードは松坂一家を感じつつ読んだことあるなぁ。眉墨には房江さんをたくさん感じてしまう。また読み返しちゃお~
2021/12/02
ぽてち
『流転の海』シリーズは、作家・宮本輝さんの父親をモデルにした松坂熊吾が主人公の大河小説だ。もちろん小説なので、書かれていることがすべて事実とは言えないが、かなりの部分が実際にあったことを基にしていると思われる。本書は宮本さんがこれまでに発表されたエッセイや短篇小説の中から、『流転の海』と重なるものを集めた作品集だ。他にもかなりの数の作品が存在するらしい。巻末に掲載されたうちの2冊は手にしてみたいと思う。
2021/12/27
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