ドルチェ (新潮文庫)
ドルチェ (新潮文庫) / 感想・レビュー
Yunemo
何故、『ドルチェ』を書名にしたんでしょう。連作2作品めのイメージじゃないけど?解説にある通りなんでしょうかね。6編の連作を通じて、結果として善と悪との距離感をどう理解したらいいんでしょう。何だかあまりに日常的すぎて、そこに絡む犯罪としてのイメージの解釈が難しい。ただ、主人公の人物設定に好感、この魅力。自身の良さと寂しさを内在しながら、自分の信念で動く。やはり、この年代にあったいわゆる個人的なパートナーの存在感が欲しい。そう心に含めて読了。
2014/09/13
maa
姫川玲子とは違った女性刑事魚住久江。事件自体は姫川シリーズの様な派手さがない分、身近な印象を受けた。魚住刑事と彼の行方に進展があるのか少し興味が沸いたので、機会があれば次回作も手にとって見ようかと思った。
2015/10/27
ALATA
練馬署強硬係「魚住久恵」独身42歳、部長刑事。今までとちょっと違うタイプの警察小説。「暑いと応える…年かな」「魚住さん全然若いですよ…可愛いし」強面の猛者と思いきや、意外に繊細でユーモアがあり年下の峰岸とも相性がよさそう。女性主観の捜査、時々出てくる「心の声」が生き生きしていて好感が持てる。誰かが困っているとつい手差し出したくなる。被害者の心に響くように丹念に、地道に、捜査にを繰り返すところは姫川さんと対局にあるなぁ。★4※姫川班に配属されたようで、その前にこのシリーズ読んでみようかというところ。
2022/12/24
やな
サラッと読めた、続編も楽しみです(^^♪
2016/05/10
じゃじゃまる
魚住刑事の事件簿ってところかな。殺人事件まではいかないけど、傷害などの犯罪の捜査のお話。ちょっとした悪意から派生する事件。その本当の悪意を隠そうとする被疑者や被害者。隠された真実をあばく女刑事魚住さんと仲間たちのエピソード。人情味があってなかなか気軽に読める。ドラマ向きかな。刑事罰では裁けない悪意とか、なんとなく現代社会の問題を浮き彫りにしてるような、、、続編もあるようなのでいずれ。あとは個人的な話だけど、現場が思いっきり近所w 歩いて数分の場所すらあった。そういう意味でも親近感がわくなあ。
2015/05/10
感想・レビューをもっと見る