14歳の本棚 家族兄弟編: 青春小説傑作選 (新潮文庫 き 29-3)
14歳の本棚 家族兄弟編: 青春小説傑作選 (新潮文庫 き 29-3) / 感想・レビュー
モモ
濃厚な一冊。梨木香歩『西の魔女が死んだ(抄)』この話は名作だと改めて感じた。内田春菊『田中静子14歳の初恋』とんでもない性的虐待に言葉を失う。五木寛之『青春の門(抄)』組長と少年の固い絆。志賀直哉『母の死と新しい母』お産で母が亡くなり、新しい母に喜ぶ少年…。三浦綾子『積木の箱(抄)』姉だと思っていた人が父の愛人だと知った少年の苦悩。妻と愛人が同じ家で生活するとは…。そりゃショックだろう。全部読んでみたい。井上ひさし『汚点』一家離散してラーメン店で居候している弟を思う兄の姿が切ない。どの話もとても良かった。
2021/08/12
はるき
様々な形の家族があるが、それぞれに絆がある。梨木果歩さんの「西の魔女が死んだ」は全編既読済みなんだが、このアンソロジーの中に組み込まれたことが凄く嬉しい。
2016/07/31
Tadashi Tanohata
中学生に上がった頃だろうか、弟と、生きる世界がまったく変わり、会話もなくなり、やがて奴が亡くなることで、その存在も薄れていく。年次の供養も儀式でしかなくなる。そんな弟の存在を強く意識させられた一冊だった。謝罪したいわけではない、ほんの5分、話ができたら。
2018/10/07
ぶんこ
野中ともそさんの作品を読みたい本に入れていたら、この本しかありませんでした。 こういった(抄)形式は、かえって消化不良ですね。 梨木さん、五木さん、志賀さん、川端さん、三浦さん、宮本さんは既読。
2014/08/10
たらちゃん
集められた作品は、どれも本当に思春期の心情を表していて子どもに勧めたいのだけど、一部だけ読んでわかった気になってしまうかも知れない。思春期だけに。
2017/04/11
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