食べる女: 決定版 (新潮文庫)
食べる女: 決定版 (新潮文庫) / 感想・レビュー
おしゃべりメガネ
ふと手にした作品で読んでみると、予想外にパンチを受ける作品ってたまにありますよにね?本作は久しぶりにそういう作品で、どんどん読み進めていける短編集でした。映像化もされている作品で、「食」と「恋」をテーマに見事に絡めた仕上がりはまさしく'絶品'な一品です。食と性にまつわる描写もありますが、そこが決して下品に感じず、ステキな要素として捉えるコトができる作者さんの筆力は見事です。年齢問わず、1人でも多くの女性読者さんにぜひ手にしていただきたいステキな一冊です。女性としてのステキな'生き方'が描かれています。
2020/02/08
初雪ハロー
最高に良かった
2018/09/19
ゴンゾウ@新潮部
筒井ともみさん、初読です。食欲と性欲は決して切り離すことができない。そんなエピソードを女性視点で描いた短編集。きっと女性視点だから綺麗なんだと思いながら楽しみました。あらたな気づきがあります。性欲を満たすには健康的な物では無くてこってりしたものがよい。
2023/08/25
Aya Murakami
朝日新聞の映画広告で存在を知り、書店で購入。 タイトルから楽しいグルメ小説を連想しましたが…、グルメだけでなく恋愛・セックス模様も描かれたちょっぴり涙の塩辛さがする小説でした。突き詰めていうと生命体の小説ともとれるかもしれません。 ただ…、マイファーストワインで母親が未成年と思われる主人公にワイン飲ませるのはかなりまずいことのような…?幸い主人公は「不味い」といって未成年でありながら酒の味を覚えなかったようですが…。映画では削除が確実なシーンだろうな?
2018/11/12
いたろう
食と性をテーマにした、女性が主人公の24編の短編集(うち3編は番外編的な「食べる男」だが)。小泉今日子主演の映画の原作だが、映画は、登場人物の繋がりが全くない独立した短編のいくつかを組み合わせて、小泉今日子を中心にした群像劇になっていた。映画の、女性たちが集まって、わいわい食事をするシーンが好きだったが、原作には、当然そんなシーンはない。映画にない話、短編の中で、唯一、具体的に地名を出して小説の舞台にしている「北の恋人(スノーマン)」の函館の中島廉売、函館公園の小さな観覧車が、個人的に懐かしく感じられた。
2019/01/31
感想・レビューをもっと見る