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看守眼 (新潮文庫)

看守眼 (新潮文庫)

看守眼 (新潮文庫)

作家
横山秀夫
出版社
新潮社
発売日
2009-08-28
ISBN
9784101316727
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看守眼 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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鉄之助

「葬式は死者のためでなく、残された遺族のためにある」このフレーズに、グッときた。短編集の中の表題作『看守眼』の一説だ。葬式を県警の機関紙に寄せる定年退職者の手記にたとえ、定年退職者のために手記を発刊するのではなく、県警に残る後輩警察官のために機関紙があると断言する。

2024/11/17

ehirano1

一遍一遍がとても重厚なのでインタバールを挟みながらの読書となりました。本書はフィクションであることは承知なのですが、限りなく現実に起こりえる(既に何処かで起こっている?)ように感じました。そのくらい、リアルさを感じことができ少し肌寒くなります。

2018/02/10

おしゃべりメガネ

10年程前に読書熱が再燃したトキに夢中になって読みまくった横山さん作品です。長編も勿論、素晴らしいのですが個人的には作者さんのリズムよく読みやすい短編集が好きです。ミステリーでありながら、作品によっては人情ドラマも見事に描いてくれる作風に頁を捲る手が止まりません。全体的に’ヒヤッ’とする作品が多く、やはり改めて横山さんの筆力に脱帽します。読んでいて「ここでこうくるかぁ!」となってしまう展開に驚かされるコト間違いなしです。やはり名作は色褪せず、また改めて横山さん作品を読み返していこうと思わせてくれます。

2018/05/12

takaC

ザ・プロフェッショナル。人生劇場ですね。

2017/01/27

しんたろー

今月2冊目の横山さん。年齢性別が様々な人たち…警察事務職の26歳女性、売れないライターの33歳男性、離婚調停員の59歳女性、県警情報管理課の40歳男性、地方新聞社整理部の38歳男性、県庁秘書課の58歳男性…お得意の警察関係者は二人だけで、何処にでもいそうな人間の「あるある」と思える負の感情…狡さ、劣等感、嫉妬など…を描き、それが起因となって出来た落とし穴にハマる人々に共感しつつハラハラした。ミステリと人間ドラマが凝縮された短編集はラストに微かな希望を持たせるスタイルも含めて、もはや職人芸と言える。

2018/01/25

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