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謎の毒親 (新潮文庫)

謎の毒親 (新潮文庫)

謎の毒親 (新潮文庫)

作家
姫野カオルコ
出版社
新潮社
発売日
2018-10-27
ISBN
9784101321257
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ジャンル

謎の毒親 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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hit4papa

著者の実体験を相談形式でつづった相談小説(!)です。大人になった主人公が、毒親っぷりに翻弄された子供の頃からを振り返り、そのワケを第三者に相談するという体裁になっています。虐待とは違いますが、奇矯ともいうべき行動は、主人公の人格形成に影響を与えてしまいます。端的にいうと思い込みの極度に激しい両親で、結果として現れる振る舞いは謎にみちています。相談者らのコメントは一応の納得感を持っていて、主人公とともに理解が進むという小説として面白い試みです。他者には理解できないエキセントリックな人って意外に多いのかもね。

2019/03/22

ミーママ

図書館の本📙 初めての作家さん! 内容が気が重い感じでなかなか進まなかった‼️ 本当にこんな理不尽な話があるのかな? 今度は別な作品読みます‼️ 2019-88

2019/12/09

空猫

姫野作品には「偏屈で理不尽な両親の元で育ったどんくさい一人娘」というアイデンティティがどっしりと横たわっている。「親,先生」はそれだけで尊敬し服従せねばならなかったー「毒親」どころか「虐待」という言葉もなかった昭和という時代ーその逃げられない理不尽な生活を表す言葉がなかった苦しさを切々と語ったのがこの本だ。事実は小説よりも奇なり(実も蓋もないな)。読んでいて気持ち悪くなる程の生々しさだった(居たくないのが我が家って悲しすぎ)。お薦めはしにくいけれど姫野作品をより読解するためには必読書か。

2018/11/30

nana&qoo

姫野カオルコさん2作品目。前回の『彼女は頭が悪いから』同様、半ノンフィクション小説。不快感がずっと残る、不気味な話でした。人生相談の形式で綴られる毒親エピソード。理不尽で不可解な両親の言動に振り回される主人公は気の毒ですが、理解に苦しむ場面も多く、読書中は終始モヤモヤしていました。すっきりしない読後感ですが、一つ言えることは''子育てに正解はないけれど、不正解はある''という事。この両親のように、一貫性の無い行動と、子どもをずっと否定し続けるのは絶対ダメでしょう。愛情のカケラも感じられない育児でした。

2020/09/15

ネギっ子gen

巻末に<本書の「投稿」はすべて事実に基づいています>と記すように<子どものころから、ずっとどなたかに解いてほしい謎>を抱えた作者が、どうしても書きたかった小説なのでしょう。<「毒親」という「ひとこと」にはずっと抵抗がありましたし、今でもあるのですが、けれど、このひとことを得たことで、そうかそうだったのかと返してもらうのと同じ効力があるのなら、さびしい子どもたちの、悪いのは自分だとひたすら自責し涙を禁じた心の鍵穴にやっと入れる鍵になって欲しい。/私はこの「ひとこと」を父と母に対して使います。さびしい毒親と>

2020/01/20

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