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初陣―隠蔽捜査3.5― (新潮文庫)

初陣―隠蔽捜査3.5― (新潮文庫)

初陣―隠蔽捜査3.5― (新潮文庫)

作家
今野敏
出版社
新潮社
発売日
2013-01-28
ISBN
9784101321585
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初陣―隠蔽捜査3.5― (新潮文庫) / 感想・レビュー

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zero1

シリーズ初のスピンオフ短編集。この巻での主人公は警視庁刑事部長の伊丹。現場主義の彼はどう活躍した?「変人」竜崎は脇役として登場。随所で伊丹を助ける。シリーズが始まる直前を描いた「指揮」で伊丹は福島県警にいた。「初陣」では警視庁に異動後、裏金疑惑が。「試練」は第三巻「疑心」の裏話。竜崎が知らない所で話が進む。「静観」は竜崎が署長の大森署でミスが3件?竜崎は動かずにいた。次は「転迷」。残念なのが竜崎の妻、冴子が出てこないこと。浮気がバレ、家を追い出された竜崎が伊丹の家に行く場面が見たかった!友達作れよ竜崎!

2019/03/14

サム・ミイラ

視点を変えればこんなにも違うドラマになるという好例。シリーズ準主役の伊丹刑事部長が主役の短編集だけどスピンオフと言うよりしっかり本編の一部となっている。この二人、実に微笑ましく素敵。どれもホロリとさせるストーリーで「疑心」の裏話もあり大好きな一冊。いやあ親友っていいなあ!と思わせてくれるけど、竜崎は親友なんて思ってないんだよね(笑)

2014/05/11

ehirano1

「伊丹俊太郎の憂鬱」といった感じでしょうか。本書の伊丹は竜崎に助けられっぱなしですが、前作の「疑心」では逆でした。なんだかんだでお互い信頼し合っているんですね。職場におけるこういう関係をもっているというのは良いですよね。

2018/01/08

ノンケ女医長

竜崎伸也と伊丹俊太郎の関係を、いろんな人が知っている。「同期で、幼なじみ」と。それを言われ、毎回不愉快そうにする竜崎。伊丹を主人公にした今スピンオフで、初めて過去の生傷が明らかになる。さすがに、この行為は受けた本人が忘れるはずがない。伊丹には警察退職後にも贖罪が必要なのでは。離婚が経歴に傷をつけるとの主張も、なんだか思いやりに欠ける気が。伊丹の人物像には気落ちするところが多くて、ちょっと残念。名前も出てこない、伊丹の妻。彼女にもたくさん言いたいことがあるのでは。

2022/12/11

stobe1904

【隠蔽捜査短編集】竜崎の幼なじみであり、警視庁刑事部長に着任した伊丹俊太郎をメインとしたスピンオフ短編集。隠蔽捜査3までの事件やその裏側を脇役だった伊丹の視点から描く構図が斬新で、同じキャリア採用ながら、周囲に迎合せず原理原則を貫く竜崎と苦労しながらも理想の警察官僚を演じ続ける伊丹の対比に目が離せない。長編のような息詰まる葛藤や重圧感はないが、隠蔽捜査シリーズをより深く楽しむためには、うってつけの短編集だった。★★★★★

2023/06/02

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