棲月―隠蔽捜査7― (新潮文庫)
棲月―隠蔽捜査7― (新潮文庫) / 感想・レビュー
absinthe
今回、粗が目立つなぁとは思いつつ最後まで一気読み。面白かったが…過去の事件を担当警官のうろ覚え知識に頼ってるが、裁判記録や調書をなぜ参照しない?とはいえ話が終わってみるときちんと輪が閉じて納得してしまう。今回の事件はハッキング。天才クラッカーが私鉄と銀行のシステムをダウンさせる。並行して起こるリンチ殺人事件。意外なつながりを見せ…。圧力に屈しない竜崎のブレない姿はまたまたカッコいいのだ。大森署での竜崎最後の事件となる。
2021/09/13
ノンケ女医長
いよいよ、竜崎伸也警視長に異動の内示が出た。その直前から内部では噂が立ち、大森警察署の署員たちは、真偽を直接本人に確かめようとする。冷静に、数々の難事件への指揮を執り、解決に導いた。そして何より、署員を守り続けた竜崎署長。彼が大森警察署の署長室を出たとき、普段賑やかなはずの1階は、静まり返っていた。署員は最大級の敬意と謝意を示して、去り行く署長を見送った。大森警察署の総意に、深く感動したし、作品を追いかけてきてとても良かったと思うことができた。次の大森警察署長は、かなり大変だ。
2022/12/16
おしゃべりメガネ
ここ最近の「竜崎」おっかけ祭りもまずはいったん終了かなと。大森署長としての活躍がラストとなる本作はサイバー犯罪を扱っています。相変わらず個性的なキャラが続々出てきますが、本作ではこれまでの「戸高」さんに勝るとも劣らない「田鶴」さんが登場し、話を盛り上げてくれます。これまでのシリーズの中でしっかりとブレない具合を見せながらも、人間味が出てきた「竜崎」がなんだかちょっと新鮮です。ラスト、大森署を離れるシーンがカッコよすぎで溢れる涙が止まりません。このシーンを読むためにここまで読んできて良かったなと思いました。
2021/04/07
TAKA
大森署長竜崎の最後の事件はサイバーテロと少年リンチ殺人事件。遂に移動になるんですね。もう少し大森署篇を読みたい気もするし次の赴任場所の神奈川県刑事部長の活躍も気になります。一国一城の主も名残惜しい場面があってこの大森署を離れがたい想いが見受けられて、少し柔らかくなったのかなあと。署員も同じ想いだったことが嬉しいですね。いつも思うけど挨拶がない等の幹部の不条理はどうにかならんもんかの。これで押印も卒業ですか。
2022/02/24
にゃむこ@読メ13年生
【Kindle】竜崎の大森署長としての最後の事件はサイバーテロ。鉄道、銀行がサイバー攻撃を受けてシステムダウン。ほんの些細なところに違和感を覚え、どこよりも先に竜崎指示のもと対処する大森署員。ナワバリ争いで生安部長から横やりが入ろうがいつもどおりお構いなし。安定の竜崎署長でした。所轄の署長という降格人事の禊も終え、次なる活躍の場は神奈川県警へ。貝沼副署長はじめ大森署員の面々との別れは竜崎だけでなく私も寂しさを感じた。新天地での活躍も楽しみ。
2022/06/14
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